小林 弘嗣さん
ツール活用でより本質的な問題解決へ
── 業務範囲について教えてください。
小林:クリエイティブ本部という部署でソーシャルメディア、ランディングページ(以下:LP)、Webサイトのプランニングなどを担当しています。クライアントのご意見・ご意向を伺いつつ、もっと掘り下げて生活者視点で企画を考えています。それが、本質的な課題を解決することに繋がり、その結果として顧客満足を向上させ、WinWinの関係を構築できるのだと思っております。
今までは制作ディレクター、いわゆる作り手側が提案を作っていたのですが、もっと横断的にクライアントの課題を解決する為にはどうしたら良いのかを考え、ストーリー性を持たせるということにも取り組んでいます。
──提案をする上での重要なポイントや、常に注意している点を教えてください。
小林:提案をする際に重要なのは、生活者ニーズに基づいているかどうかという点です。総合広告代理店のマーケティングの部署にいた経験があるのですが、その経験からマーケティングはデータありきの世界だと感じました。特に、海外のクライアント様などは、プランニングから導かれたアイデアに対して常にデータによる裏付けが求められました。
リアルデータも組み合わせたペルソナが構築できる時代に
──サイトの解析やデータを収集する上で注意している点はありますか?
小林:弊社が提供しているツールを横断的に活用することで、納得感の高い提案をするよう心がけています。弊社が提供しているツールの1つにADPLANというサービスがあります。このツールを利用すれば「アクセスログ」「広告効果測定データ」「ソーシャル上で取得できるデータ」など、提案をする上での必要なデータを取得することができます。
さらに去年からCCCさんと提携することで、リアルデータとWeb上でのデータを結びつける取り組みもはじめています。この取り組みによって具体的なペルソナが構築できるようになりました。
例えば、今まではWeb上のデータでは自動車サイトをよく閲覧しているので自動車に興味があるのではないかとか、ZOZOTOWNを閲覧しているのでファッションに興味があるのではないか、という程度のペルソナしか構築できませんでした。しかし、リアルデータを組み合わせることで「実際にはこういう嗜好をもったユーザー」と一歩踏み込んだペルソナを構築できるようになりました。
また、データありきのマーケティングの中でクリエイティブもデータに基づいて提案できればいいなと思っていた所、クリエイティブサーベイを知り興味を持ちました。