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あの企業のソーシャルメディア担当者に聞きました!

フィリップスのソーシャルメディア担当者に聞く、グローバル企業ゆえの苦悩とソーシャルブランディング成功への道程

「見ていますよ」という声をいただくことが多くなりました

Q. 日々の運用にあたって関係者間でどのように情報共有をしていますか?

高橋:定期的なミーティングとポスティングに関する編集会議をしています。Facebookのオープン直前~オープン後しばらくの間は、One Voiceと毎日のようにミーティングをしていましたが、徐々に回数を減らして最近は月に1回程度に落ち着いてきました。それとは別に、40~50カ国のコミュニティマネージャーが参加して、互いに成功例や失敗例をシェアする、グローバルの編集会議もあります。

Q.ソーシャルメディア運用を始めてみて、変わったことはありますか?

高橋:まず大きいのは、いろんなところから「見ていますよ」という声をいただくことが非常に多くなりました。ライティングやヘルスケアといったBtoBのお客さまからも「何かおもしろいことをやっているみたいだね」と言ってもらえるようになり、うれしく思っています。また、私たちはコンシューマーと直接対話することはできません。これまでは販売代理店やお店の人から間接的にしか声を聞けなかったのですが、シェーバーや電動歯ブラシを買ってくれた方から直接声をかけてもらえるのはとても新鮮です。

それから、Facebookを通じて日本国内で約1700人いる社員全員に私たちの活動を知らせる効果もありました。社員1700人の風通しを良くしたいという日本の社長の意向もあり、それに一役買っていると思います。Facebook上ではどうしてもみんな少しずつ躊躇してしまうんですよね。社員が宣伝するようで、自社のFacebookのポストにはあまり積極的にコメントをしたりシェアしたりはしにくいみたいです。その分、社内で声をかけてもらえるので、見てもらえていることがわかって有り難いです。

あと私の個人的な感覚かもしれませんが、シェーバーのキャンペーンで起用している成宮寛貴さんが、こんなに男女問わずモテる方だったんだということは、Twitterを通じて初めて実感することができました。ユーザーの声をリスニングするために、ブランド名・製品名はもちろん、キャンペーンで起用している成宮寛貴さんと筧利夫さんのお二人の名前もワード検索で拾っています。

「成宮君かっこいい!」だと私たちには直接関係ありませんが、「電車のモニターに出ている成宮君かっこいい!」だとフィリップスシェーバーの広告なので、キャンペーンの効果測定にも使えるんです。ソーシャルメディアを使えばそういうリアルな反応がわかるので、とってもおもしろいですね。

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短期的な見方ではなく、長期的にエンゲージメントを高めていくこと

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/02/16 08:00 https://markezine.jp/article/detail/15171

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