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【特集】テレビ業界ネット活用最新動向

テレビ局のネット活用、「本気」を疑う3つの理由
有料配信を成功に導くための提言


まずは視聴端末を増やし、将来は海外進出を目指せ

 テレビ局におけるネットを活用したビジネスモデルが有料で、その単価が1番組200円~300円であれば、売上を伸ばすためには市場拡大戦略が不可欠だ。

 そのためには、Huluが日本に進出したように、テレビ局のネット活用には国境を越える必要があろう。いや、まず国境を越える前に視聴可能な端末を増やすべきである。なにしろ、2012年に販売されるスマホとタブレットの数は、全世界で7億台を超えるのだから。

 Huluの日本サービスは、米国で放送されたばかりのドラマを字幕で配信している。米国と日本で時間差なく番組が見られるようなグローバル競争は、既に始まっているのだ。海外コンテンツが今まで以上に簡単に日本市場に流入するのだから、日本のテレビ局コンテンツも海外進出を狙うべきである。

 米国Huluにはセリフで使われた単語を検索画面に入力すると、そのシーンが表示される機能もある。また、Facebookやツイッターなどソーシャルメディアへのコンテンツ共有も簡単にできる。

 日本でもNHKオンデマンドが、2012年4月からiPhoneやiPadへの配信を開始するという。日本のテレビ局には、こうした工夫と海外進出に是非とも取り組んでもらいたい。

関連書籍のご紹介

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この記事の著者

志村 一隆(シムラ カズタカ)

株式会社情報通信総合研究所 グローバル研究グループ 主任研究員。

1991年早稲田大学卒業、WOWOW入社。2001年ケータイWOWOW設立、代表取締役就任。テレビ番組のモバイルコミュニティを構築、ソーシャルテレビの嚆矢となる。2007年より情報通信総合研究所で、テレビとインターネットの海外動向の研究に従事。年間2ヶ月は海外に滞在、現地事情をリアルに発信している。2000年エモリー大学でMBA、2005年高知工科大学で博士号を取得。また水墨画家としても、海外で高い評価を受けている。

■著書
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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/03/27 10:37 https://markezine.jp/article/detail/15273

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