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Facebookマーケティングマネージャーが解説する「Facebookブランディング」入門講座

成功したFacebookキャンペーンを分析!(事例その2)
「Facebook is New. Facebook is Old」:生活者が当たり前に行っているコミュニケーション活動を取り込む

オフラインでの人々の行動をうまく取り入れる

 この「タグ付け」アプリを活用した施策の注目すべき点は、オフラインで何気なく行われている、消費者の普段の活動を取り入れたというところにあります。

 まず、ファッション雑誌の読者のコア層というのは、ファッションアイテムに対しての興味が高く、オンラインでもオフラインでもファッション関連商品に対して語りたがっていることが想像できます。その中でもFlairが特に注目したのは、ファッションに敏感な読者は「周りの人が身につけているファッションアイテムに対して、語ったり質問したりしたがっている」という点です。ファッションに敏感な女性ほど、「あなたのそのブラウス、どこで買ったの?」というようなことを口にするものだからです。

 このインサイトに対応する形で、「タグ付け」というFacebookユーザーにとってなじみのある機能を、人ではなく洋服やアクセサリーに対して行えるようにしました。タグ付けファッションアイテムに対するコメントという、それぞれ単体では当たり前のような2つの要素を組み合わせることで、Facebookページ上で、自然にファッションに関する会話を始めてもらうことに成功し、 Flairの読者と雑誌自体、また読者同士のコミュニケーションの促進、さらにFacebookページと雑誌とのインタラクションにもつながりました。

 定量的な結果も、このファッションタグ企画をスタートさせて1週間で、Flairのページのファン数は17,000から23,000に、約35%増加しました。また増加したユーザーのデモグラフィックデータは、もともとのFlairのファンと同様に18歳から30歳の女性ユーザーが中心でした。

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この記事の著者

須田 伸(スダ シン)

須田伸(すだ・しん)
Facebook Marketing Manager

早稲田大学政治経済学部卒業後、1992年株式会社博報堂入社。CMプランナー/コピーライターとして「ACC賞」「日経広告賞」「消費者のためになった広告コンクール」などの広告賞を受賞。 1998年カンヌ国際広告祭ヤングクリエイティブ・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/11/22 11:00 https://markezine.jp/article/detail/16789

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