D2Cは、2012年11月に実施した「モバイル利用動向調査」の結果を発表した。
フィーチャーフォンとスマートフォンのユーザ比率
調査対象者全体におけるスマートフォンユーザの比率は37.6%となり、2012年8月調査の36.4%から1.2ポイント増加した。所有パターン別に見ると、「スマートフォンのみ利用(32.4%)」「スマートフォンとフィーチャーフォンを併用(5.1%)」「フィーチャーフォンのみ利用(62.4%)」。「スマートフォンのみ利用」は、8月調査よりも1.4ポイント増加した。
スマートフォンユーザの性年代構成を見ると、女性の比率が43.1%と2012年8月時点から0.6ポイントの微増。「男性40~49歳」が1.3ポイント、「女性20~29歳」「女性50~59歳」がそれぞれ1.2ポイント増加した。
主要スマートフォンサイト/アプリの利用状況
スマートフォンユーザに、主要スマートフォンサイトとアプリの利用状況を聞いたところ、「Google(88.1%)」の利用者計がもっとも高かった。続いて、「Yahoo!JAPAN(77.7%)」「通信事業者のポータルサイト(56.1%)」「LINE(52.2%)」「Facebook(45.6%)」の順となった。
2012年8月調査時と比較すると、「Twitter」は4.7ポイント、「mixi」は4.1ポイント下がった。一方で「LINE」は4.9ポイント上昇した。また「LINE」については、「1日に10回以上」利用するという回答では10.4%と最も高い数値を示し、以下「Twitter(7.8%)」「Yahoo!JAPAN(6.0%)」と続いた。
購買行動プロセスにおけるスマートフォンとパソコンの利用状況
購買行動プロセスにおいて、スマートフォンの利用がパソコンと同程度かそれ以上であると回答したユーザの比率は「インターネット上で、新しい商品やサービスを知る(46.5%)」「インターネット上で商品やサービスについて検索する(46.5%)」「インターネット上の記事から、特定の商品やサービスに興味をもつ(42.4%)」の順で高い結果となった。
一方、パソコンでのみ実施/経験するユーザの比率は、「インターネット上で商品やサービスを購入する(27.5%)」と「インターネット上で資料請求や見積もり依頼をする(21.9%)」で突出して高い割合であった。
店舗におけるスマートフォンの利用状況
店舗におけるスマートフォンの利用状況については、「スマートフォン上のクーポンをお店で提示する(51.7%)」「スマートフォンを使って、お店の中で商品の詳細情報を調べる(46.9%)」、「スマートフォンを使って、お店の中で商品の口コミを確認する(45.3%)」の順で経験ありとなった。店舗における購買活動でも、約半数のユーザがなんらかの形でスマートフォンを活用している状況である。
また、スマートフォンユーザの企業や店舗からの提供情報の登録状況に関しては、「メールマガジン(46.0%)」ともっとも高い数値を示した。以下、「企業のFacebookページ(15.8%)」「LINEの企業アカウント(15.1%)」「Twitterの企業アカウント(12.4%)」の順となった。
企業や店舗からの情報の活用状況をそれぞれの登録者ベースでみると、「メールマガジン」で「チェックする」ユーザの割合が69.3%ともっとも高い割合となった。また、「来店、購入、応募経験(46.9%)」と、「メールマガジン」がもっとも高い割合であり、2位の「ダウンロードしている企業のアプリからの通知(32.4%)」よりも10ポイント以上、上回った。
【調査概要】
調査期間:2012年11月29~30日
調査方法:PCインターネット調査
調査対象:公募型インターネットリサーチモニタ
15~69歳の男女のプライベートで使用する携帯電話・PHS(スマートフォン含む)所有者
回収サンプル数:3,096サンプル(性年代別均等に割付回収)
調査機関:株式会社マクロミル
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