プレゼンはクールでセクシーに! 【プレゼン・テクニック解説動画付き】

MZ:「相手に仕様ではなく、価値を伝えるんだ」ということを繰り返しおっしゃってますが、これを実現するために必要なことはなんでしょうか。
西脇:相手に価値を伝えるためのプレゼンテーションやデモンストレーションには、深いテクニックがあります。これは、私の講座でもお伝えしていることなんですが、基本は「クールでセクシーに」。クールでセクシーに感動を伝えるための組み立てが必要ですね。
MZ:クールでセクシーというのは相反するような気もしますが(笑)。もうちょっと詳しく説明していただけますか?
西脇:クールというのは「あんまり一生懸命やってる感が出ないように」ということ。ドタバタしながら、買ってもらうために一生懸命プレゼンしてますよではなく、さりげなく。
たとえば「セクシー」というときに私がやっているのは、製品をこんなふうにスライドさせてお渡しする(テーブルの上をススーっとスライドさせて差し出す。下の動画をご覧ください)。
MZ:たしかにちょっとドキっとしますね。製品をこんなふうに扱っても大丈夫でしょうか。
西脇:でもお客さんはやるかもしれませんよ。自社製品だからこそ大胆に扱ってプレゼンテーションするんです。
MZ:西脇さんの講座では、ジョブズのiPhoneやiPadの持ち方にも触れてましたよね。
西脇:たとえば、軽いという印象を出すときには2本の指先だけで持ったりする。ものって持ち方ひとつで重そうにも軽そうに見えるんです(華麗な製品の見せ方は、下の動画でどうぞ)。
MZ:製品知識を持つだけでなく、製品に対してどういう距離感でお見せするかというところも工夫されていることがよくわかりました。セクシーさでいうと、西脇さんの立ち居振る舞いや声から出てくるセクシーさというのもあると思うのですが。
西脇:声は生まれもってるものなので練習はしていませんが、人の何十倍も気を使っています。出張先のホテルに加湿器を何台も入れたりね。
MZ:そのほかにも、気にかけていることはありますか?
西脇:わかりやすいところで言うと、タブレットやスマートフォンのデモンストレーションやるときに大事なのは指なんです。なので指はきれいにしてます。さすがにネイルサロンは行かないですけど、清潔に見えるよう手入れはしています。
MZ:そういうディテールの積み重ねが、プレゼンに説得力を与えるんですね。