日本のデジタルマーケティングの現状
MZ:日本企業のデジタル・マーケティングに対する取り組みについては、どのように見ていますか?
高田:ネットとリアルの広告が同一に扱われないというのは一番の疑問ではあります。もちろん、テレビにはテレビ、ネットにはネットの良さがある。それを組み合わせていただくのが大事だと思う。また、テクノロジーを使いこなすことは重要なのですが、最終的に行きつくところは商品そのものだったりします。本来何をマーケティングしているのかということが一番大事だということは意識していただきたいですね。

絹田:米国など海外の事例が日本でそのままあてはまるのかというところも、ひとつポイントとしてあると思います。あと、人って考えを変えるのが難しいですよね。PCで検索連動型広告を運用していた場合、その運用がそのままスマートフォンで使われていたりとか。ユーザー行動が変わっていくとしたら、運用も変わっていかなければ。
高田:たしかにPC向けのメッセージをスマートフォンユーザーに届けるというのは、結構乱暴な話だと思います。
MZ:デバイスだけでなく、今後もいろいろな変化がありそうですね。
高田:余談ですが、うちの執行役員でいま音声入力が流行ってるみたいです。基本的にメールは声で入力してると言っていました。自分たちのサービスを試すという意味もあるようですが、朝のメールは大体音声入力らしいです(笑)
絹田:あとは、今から消費活動をするゾーンがどう変わるかでしょうね。我々は30代ですけど、今から20年後は高齢層になってくる。いまの小学生のようなデジタルネイティブといわれる世代が消費者になったときは、「入力にキーボード使うの?」という世界かもしれない。普遍的な部分は変わらないと思いますが、まだまだこれからも変化は続いていくのでしょうね。
MZ:広告ソリューションをリニューアルしたばかりですが、おふたりの仕事はますます増えそうですね。今日はありがとうございました。