TubeMogulが6月25日に発表した「BrandPoint」は、デジタルビデオ広告をGRPあたりのコストを見ながら買うことができる。そのベースになるのは、テレビ&ネット視聴率調査会社ニールセンの「Nielsen Online Campaign Ratings」のGRP(延べ視聴率)データ。
ニールセンのGRPデータを統合したプラットフォームの上で、バイヤーはターゲットの年齢・性別を選ぶ。さらに予算が横軸、GRPが縦軸のグラフの上で両者の兼ね合いを見ながら指定すると、残りの作業は自動化される。またDMA(Designated Market Area、ニールセンが定義するエリア区分)と配信時間帯、特定のサイト群も指定できる。対応しているビデオ広告のフォーマットは、プレロール(pre-roll)、インディスプレイ(in-display)、ソーシャルビデオなど。さらに、好ましくないサイトを識別する機能も組み込まれている。
すべてのビデオ広告のバイイングは、Cost Per Point(CPP、視聴率1ポイントを獲得するための費用)保証があり、キャンペーンが進行している間も、ターゲットとしているオーディエンスにリーチしているかを確認するために、Nielsen Online Campaign Ratingsのデータを見ることができる。
BrandPointはより高い精度とより低いコストによって効果的にビデオ広告を配信する。その優位性を示すため、TubeMogulは地方テレビ局でCMを打った場合のコストと比較。25~54歳のニューヨーク在住の成人をターゲットとする場合はGRP1ポイントあたり1440ドル、18~49歳のサクラメント在住の成人の場合は306ドルの節約になるとしている。
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