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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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愛されWebサービスをつくろう

あのマーケターは狙っていたのか? 僕が愛してしまった5つの企業アプリとそのポイント

2.R25から10年、今の時代のフリーペーパーの姿

 次の事例は、コカ・コーラさんが提供する「週刊ジョージア」です。こちらもアプリなんですが、無料でエヴァンゲリオンや稲中卓球部などのマンガが読めたり、さわれるグラビア「妄想カノジョ」があったり、質の高いインタビュー記事が見れます。「創缶!」というリリースの仕方のもニクい。

 ちょうど10年前、R25というリッチなフリーペーパーが世の中を席巻しました。配布場所の駅やコンビニですぐなくなってしまうほどの人気になったのは、そのクオリティの高さ。無料なのに、質の高い記事、R25世代に響くインタビューなど、雑誌なみの面白さがありました。当時は広告費も高額で、名だたるスポンサーが表紙を飾っていたのを覚えています(もちろん、今もあります)。

 これを、1社提供にして、やり切ったのがすごい。ただ、スマホの時代になったことで、アプリの流通コストが実質ゼロになり、可能になった手法だと思います。10年経った新しいフリーペーパーの姿と言えるのではないでしょうか。

3.想定外!?の使われ方で愛される事例

 アースミュージック&エコロジーさんの「earth photo&diary」は、一言で言うと、フレームに、写真を入れて、ポエムっぽいオシャレな画像を作れるアプリなんです。しかし、実際に使われている事例を見ると……?

 こんな使い方『「ポエム×写真」お洒落カメラアプリが何故か大喜利合戦へ、、』をされると想定して創っていたら、天才です。

 NAVERまとめも10万PVを超えるものが複数。アプリでコンテンツを生み出し、そこからTwitter、Facebook、まとめなどソーシャルメディアで広げる好事例ですね。問題は、どこまで狙ってできるか、です。担当の方にインタビューしたい。

 僕個人としては、写真に一言ボケる文化がここまで日本に浸透していることに、文化立国の未来を感じざるを得ません。

 次ページでは、女の子に届くのはこんなアプリ、という事例を紹介しましょう。

次のページ
4.毎年更新するバレンタインデーのためのサービス

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この記事の著者

イセ オサム(イセ オサム)

1983年生まれ。スマホメディア・アプリのプロデューサー。株式会社ハロ取締役COO / 株式会社オモロキ取締役CSO。

慶應義塾大学経済学部卒業後、日本テレビ放送網に就職、ズームインスーパーの制作に関わる。その後、株式会社オプトにてモバイルのメディアプランニングを統括、新規事業プランコンテスト最優秀賞受...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/02/18 08:00 https://markezine.jp/article/detail/19279

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