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愛されWebサービスをつくろう

あのマーケターは狙っていたのか? 僕が愛してしまった5つの企業アプリとそのポイント

4.毎年更新するバレンタインデーのためのサービス

 「手作りチョコレシピ by 明治」は毎年アップデートを重ねているサイトですね。アプリも2012年に登場、既に100万インストールを突破しているようで、今年は3度目の活躍になりそうです。この時期しか活躍しないけど、毎年待っているユーザーも多いのではないでしょうか。

 愛されポイントは、毎年細かなアップデートを重ねているところ。通常、企業のキャンペーンアプリは一度創って終了、というケースがほとんどですが、毎年更新しているのは素晴らしい。

 通常、プロモーション予算としてサービスを作る場合、バグの修正を除き、アップデートする予算など確保している場合はほとんどありません。毎年続けますよ、というコミット感が、ユーザーとの距離を縮めているんだと思います。

5.チロルチョコがゲームに!

 チロルチョコが、ゲームや便利ツールをドシドシ出しています。その名も「チロルゲームズ」。無料でゲームをやってもらうだけで、PRになる。パズルなんかをやると、ついチロルチョコが食べたくなってきます。

 執筆現在、あるラインナップは以下4つ。

 それぞれ、2013年初に登場してから、継続してアップデートされています。普通の企業が出すゲームって、商品ゴリ押しだったりして、たいてい1回遊んで終わりのものが多いです。しかし、チロルさんのシリーズはゲームがしっかり作りこまれていて、何度も楽しめるもの。だから、こんなに多くの人に使われるサービスになっているんですね。

今回のまとめ

 事例の紹介は以上です。これらの5つのサービスは、前述した「愛されポイント」を高レベルで満たしている事例です。

Webサービス、3つのポイント

  • まず、使ってくれる
  • 継続して使ってくれる
  • 友達に広めてくれる

 広告とコンテンツマーケティングで異なるのは、創ったプロダクトが「使われて」、広がること。だから、初期に使ってくれるユーザーがターゲットとドンピシャじゃなかったとしても、クチコミでターゲットまで届いたりすることがあります。

 だからこそ、使い捨てのプロモーションサイトや広告だけでなく、ユーザーにとって価値のあるプロダクトを提供し、使ってもらうことがこれからの企業のマーケティングにおいてさらに大切になっていくのではないでしょうか。

 今回は、愛されWebサービスの事例を5つ紹介してみました。第3回では、どんな流れでサービスの企画から制作を行うかについて書きたいと思います。一緒に成功をコミットできるパートナー選びは大事なポイントになります。

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この記事の著者

イセ オサム(イセ オサム)

1983年生まれ。スマホメディア・アプリのプロデューサー。株式会社ハロ取締役COO / 株式会社オモロキ取締役CSO。

慶應義塾大学経済学部卒業後、日本テレビ放送網に就職、ズームインスーパーの制作に関わる。その後、株式会社オプトにてモバイルのメディアプランニングを統括、新規事業プランコンテスト最優秀賞受...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/02/18 08:00 https://markezine.jp/article/detail/19279

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