A/Bテストは「画像→タイトル→説明文」の順番で行うべし
では、「画像xタイトルx説明文」の組み合わせの中から、どの順番でA/Bテストを行っていけば良いのでしょうか。私たちが多くの事例を見てきた結果、クリエイティブ各要素の影響度は、「画像>タイトル>説明文」であると考えています。画像はFacebook広告において重視したいCTRに影響を与えます。CTRが良ければ露出自体も確保しやすくなるため、より効率的にA/Bテストを進めることができます。
そのためFacebook広告においてA/Bテストを行う際は、「画像→タイトル→説明文」の順番でのテストをお勧めします。改善スピードを速くしたいという場合には、画像とタイトルのテストを一度に行っていくのももちろん効果的です。
ただし、画像単体だけではなく画像とタイトルの連動性なども大きな影響を与えるなど、他にも詳細なポイントはあるため、まずは予算に応じてテストのプランを設計することが必要です。
事例でみる、画像とCTRの関係
これまで私たちが扱ってきた多くの配信データによると、画像はCTRに大きな影響を与えることがわかっています。
CTRは、これまでも見てきたように、Facebook広告において配信単価に関わる非常に重要な指標です。配信の際、CTRが低い、もしくはCPCが高いという場合は、タイトルと説明文のテキストは固定をして、まずは画像のみを差し替えて再度テストを行ってみてください。では、実際のテストのサンプルを使って説明していきましょう。
(1)女性1
(2)女性2(アップ)
(3)女性3(引き)
例えば、画像の検証要素がモデルの場合です。(1)と(2)(3)のようにモデルが異なる、また、(2)(3)のように同じモデルで同じポーズでもアップや引きなど、CTRに差が出そうな仮説を立てて結果を比較します。上記クリエイティブはサンプルですが、実際に似たような条件にてテストを実施したところ、CTRは、(1)>(2)>(3)という結果になりました。
注目すべきは、同じモデルでもアップと引きでCTRが異なるという点です。このテスト時では、(2)と(3)のCTRの差は1.3倍。ちなみに人物画像の場合には、アップ画像の方がほとんどの場合でCTRは高くなります。画像のA/Bテストにおいては、小さなことでも数値としては大きく差が出るため、仮説検証を繰り返しながら効果的な画像を見つけていくことが大切です。
では、画像における別のテスト事例をもう一つ紹介しましょう。画像の背景色のテストです。この場合画像の構成は同じですが、背景色を黄色と黒色でテストを行いました。
この場合は、黒色背景の画像のCTRが高い結果となりました。しかし、これについては一概に黒の背景色が最もCTRが高くなるわけではありません。女性向けの化粧品や洋服などについては白系の背景色が効果的であるなど、各々商品によるため、ある程度の経験則をあてはめながらA/Bテストを重ねて効果を上げていきます。
テスト事例として、画像のアップor引き、背景色による差異など細かな点を挙げましたが、まず画像は、商品画像、人物画像、イラストなど、使用する画像の方向性を見極めていくことも大切です。特にニュースフィードへ掲載する場合、多くのユーザーがアップする日常写真の中に、一目で広告と分かるようなキレイすぎる画像の広告があると違和感を持たれ、CTRが上がらないことがあります。

 
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                    
                     
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                
                                 
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                    
                                     
                                
                                 
                                
                                 
              
            


