アジア諸国へ広がる企業のLINEマーケティングへの取り組み
世界登録ユーザーが4億人を突破したLINE。日本では5,000万人超、そして台湾をはじめ、アメリカ・メキシコ・韓国・マレーシアなど10か国で1,000万人以上のユーザーを抱え、世界中にLINEユーザーが広がっている。また先日、同社が開示した情報によると、2014年1~3月期の同社のLINE事業の売上額は146億円(前四半期比19%増、前年同期比223%増)とされており、業績は絶好調だ。
MarkeZineではこれまで、LINEのプラットフォームを活用した企業のマーケティング事例を紹介してきたが(連載はこちら)、日本での成功事例をもとに、アジア・パシフィック地域における企業のLINEマーケティングへの取り組みが進んでいる。
そして4月23日に、アジア・パシフィック地域におけるLINEマーケティングの成功事例を、マーケター向けに共有するセミナー「LINE GLOBAL MARKETING CONFERENCE~LINExASIAxMOBILE~」が開催された。ゲストとしてニールセン アジアパシフィック・ディレクターのSagar Phadke(サガール・ファドック)氏が登壇。また実際に現地でLINEビジネスを展開しているLINE PLUSの担当者2名からの状況説明、そしてLINEの田端信太郎氏より企業のクロスボーダー施策事例が共有された。
加熱するスマートフォンメッセンジャー市場
「楽天のViber買収や、FacebookによるWhatsApp買収発表など、世界全体でスマートフォンメッセンジャーアプリに対して、ユーザーだけでなくビジネス界からの注目が非常に高まっている。
それと同時に、LINEの海外ユーザーも力強く成長している。先日、LINEの世界ユーザが4億人を突破したことを発表したが、そのうち日本のユーザーは約5,000万人。つまり、3億5,000万人はすでに海外のユーザーということだ。その中でも特に成長が著しいのは、アジア・パシフィック地域だ。
これらの地域は、日本企業にとっても成長市場であり、このエリアの若い消費者をいかに捕まえるかが日本の経済界の大きなテーマになっている。その課題を解決する手法として、LINEを活用していただいて、ビジネスに貢献できればと思う」(出澤氏)