ビズリーチの事業拡大戦略の3つの柱
今回取材にうかがったビズリーチは、管理職・グローバル人材・スペシャリストに特化した会員制転職サイト「ビズリーチ」を運営している。サービスリリースから約5年で、会員数は31万人、採用企業は2,000社、ヘッドハンターは900名にのぼる。「インターネット上で全ての転職情報を可視化し、求職者の方と企業により多くの可能性と選択肢を提供する」のが同社のミッションだ。
多数の転職サイトが存在している今日、いかに多くの会員データを保持しているかが同ビジネスの肝といえる。「大きく我々の事業戦略は3つ」と同社 マーケティング部 マネージャーの青山弘幸氏は語る。
「まずはPR(広報)、次にアライアンス、そしてデジタルマーケティング。この3つの戦略に基づき、集客プロモーションやマーケティングを行ってきました。特にデジタルマーケティングにおいては、スピードとROIの可視化に非常に注力しています。
弊社のサービス自体は、マス向けではなく、セグメントを切ったサービスです。なので、いかにターゲットとなる求職者を効率的に獲得していくかがビジネスを成長させる肝であり、我々マーケティング部の使命です」
他社に先駆けて、黎明期からFacebook広告を活用
ダイレクトレスポンス視点から、広告媒体としてのFacebook活用が注目され始めたのはここ1~2年のことだろうか。しかしそれに先駆けて、3~4年前頃から同社はFacebook広告の活用に取り組んできたという。
「まだ日本語対応もしておらず、パワーエディタもないような頃から、Facebook広告の活用に取り組んでいましたね」と青山氏は当時を振り返る。他社に先駆けていち早く取り組んだ理由については、「“まずやってみる”のが当社の文化でして、トライをして、そこから精度やROIを上げていきました」と語る。
パワーエディタ:Facebook広告の作成や管理を一括で行う、大口広告主向けのツール。大規模なキャンペーンを正確に管理する際に役立つ。
「ビスリーチがサービスを開始した当時、SEMやディスプレイ広告などの施策は、すでに多くの企業が取り組んでいました。我々ももちろんそれらを活用したマーケティングを行ってきましたが、一方で競合他社がまだ取り組んでおらず、かつ我々に勝機がある媒体としてFacebookにいち早く注目し活用に至りました。いかに速いスピードで、他社がやっていないことに取り組むかが、成長の大きなドライバーになります」
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