飽きられない仕掛けは「勝ちパターン+シーズナリティ・話題性」
半年で約200パターンものクリエイティブテストを行っている同社。すでに勝ちパターンが見えているのでは?とたずねてみた。
「勝ちパターンは、難しいところですね。おそらく一般論として、CTRが高いであろうクリエイティブがあったとしても、結局それを同じ人に見せ続けると飽きられてしまいます。なので飽きられないために、どのような仕掛けができるかが重要です。そのためには勝ちパターンに加えて、シーズナリティや話題づくりを足していく必要があります。話題づくりに関しては、マーケティング部だけではなく、PR(広報)など他の部署と連携して、あらゆる手を使いながら施策を行っています」

「弊社では、なかなかテレビCMやオフラインのプロモーションは実施していません。今の規模でできるトライとして、PR部門と協力して話題づくりをしてメディアへの露出をはかっています。具体的にはPR部門で記者発表会を開催し、新聞やテレビなどの一般メディアに取材をしていただき、情報を拡散して世間の方に広くキャンペーンを認知してもらいます。一方でマーケティング部では、そのキャンペーンに合った広告クリエイティブを制作して、Facebook広告などに出稿します。
そうすると、新聞やテレビなどでキャンペーンを認知した人が、Facebookタイムラインでその広告クリエイティブに出会うと“さっき見たあれだよね”とクリックしてくれます。部署間を超えて密にコミュニケーションをとりながら、定期的に様々な切り口から施策を行っています」
会社を成長させる大きなファクターはデジタルマーケティング
攻めの姿勢で、積極的にマーケティング投資を行っているビズリーチ。今日、競合企業の参入が盛んな転職サービス市場において、トップ企業になるための展望を青山氏は語る。

「先に申し上げたように、ビスリーチはより多くの可能性と選択肢を求職者の方と企業に提供していくために、インターネット上で世の中全ての求人情報を可視化することを目指しています。そのミッションを実現し、より多くのビジネスプロフェッショナルにビズリーチをご利用いただくためにも、効率的かつ圧倒的に新規会員を獲得をしていくことが我々マーケティング部のミッション。そのために、日本最強のデジタルマーケティング集団を作っていきます。デジタルマーケティングの領域で勝つことが、当社の成長につながる大きなファクターになりますから」