時期:2014年
国名:ブラジル
企業/ブランド:Penguin Books
業種:出版
インターネットとは、出口であり入口である
大手出版社のペンギン・グループはブラジルで、人々の“読書離れ”を食い止めることができるという「ツイートするしおり」を開発しました。
インターネットが普及し、ネットサーフィンやSNSが日々の生活の一部となり、人々の読書離れは顕著なものになってきています。ブラジルでも読書時間や読書量の減少は深刻な問題の一つとして取り上げられているといいます。
せっかく本を手にして読み始めたとしても、ついついネットに勤しんでしまい、本を読んでいたことさえ忘れ、本をそのまま置き去りにしてしまう人も多いのではないでしょうか? そんなインサイトに着目してペンギン・グループが考案したのが、本を読んでいたことを思い出させてくれ、再び本と向き合わせてくれる「ツイートするしおり」です。
一見普通のしおりですが、光センサー、タイマー、ナノチップが組み込まれていて、しおりをはさんで本を閉じた瞬間から経過した時間を記録し、ある一定以上の時が経過すると、『そろそろ本を開けて続きを読み進めた方がいいよ』とツイートしてくれるというものです。
しおりはいくつかの作家別に用意されていて、まるで作家自らがツイートしてくれたかのように、作家独自の語り口や代表作の引用文を用いて、本の続きを読むようツイートしてくれるといいます。
これさえあれば、本も作家も忘れ去られて、さみしい思いをしないで済むかも? デジタルコミュニケーションツールの代表格である「ツイッター」を活用して、現代人の読書離れを食い止めようというユニークなアイディアでした。
動画はこちら
参考サイト
Creative Criminals
cargocollective
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記事転載元:AdGang