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統括編集長インタビュー

40か国500社で利用されるインド発のリターゲティングサービス「Vizury」が日本支社を立ち上げ

顧客ごとにルールをカスタマイズするおもてなしも

 ── 御社のサービスについても、教えてください。

 はい。まずVizury社は、2008年にインドで創業した会社です。10年には中国で、12年には日本でサービス提供を始めました。当時から日本ではマイクロアド社を通じて販売しております。現在は40か国、500社のクライアントを持っています。2013年には、アジア太平洋地域で成長率の高い新興企業500社を選定する「Deloitte Fast 500 Companies List for APAC 2013」で6位に選ばれました。

 ちなみに蛇足ですが、私がVizuryを選んだのは、インドの会社だという点も大きかったんですよ。

 ── どのような点でしょうか。

 これまで働いた会社に、ITシステムの開発をインドに委託している会社が多く、親しみがあったんです。真面目に働く姿勢も、日本人に似ていますしね。

 ──なるほど。

 話を戻しましょう。弊社が提供するのは、リターゲティング広告サービスです。ユーザーがあるECサイトを訪問し、閲覧した商品があったとします。購入せずに退出しても、例えばその後30日間、ユーザーがインターネットを使うときに、その商品やECサイトの広告を出す、といった仕組みです。 閲覧していない商品でも、そのユーザーの行動特性から、好みそうな商品を推奨することもできます。

 顧客は、主にEコマースや旅行、人材関連、金融不動産などの企業です。契約している広告主は約100社。メディアパートナーはグーグルやFacebook、Twitterなどから国内のメディアまで幅広く、例えばGoogleのリアルタイムAd Exchangeの購買において、弊社はアジア太平洋地域の上位20社に入っています。 メディアのリーチの広さは、我が社の特長の1つです。

 ── 技術開発は、インド本社で行われているのですか。

 はい、そうです。インドには優秀な技術者が多いことで有名ですが、我が社も同様で、インド工科大学などの有名大学から入社する人もおります。グーグルのような有名企業ではなく、あえて弊社を選んだ技術者もいますよ。まだ上場していないため、「夢を買う」側面もあるんでしょうね。

 さて、弊社のサービスの特長をご紹介しましょう。ひとつは、課金方法が選べることです。いま日本ではクリック課金(CPC:Cost Per Click)が主流ですが、海外では成果報酬(CPA:Cost Per Acquisition)が浸透しています。日本法人のお客さんは、主にCPCを利用されていますが、CPAをお選び頂くこともできます。

 ── グローバルで展開されている強みですね。

 そうですね。2点目は、モバイルでもご利用頂けることです。PCではCookieベースで個体を特定しますが、モバイルではIDなどをもとに行います。アプリ上でもターゲティングできますし、PCとモバイルなど「デバイスまたぎ」でユーザーを特定できる仕組みを持ちます。

 そして最も評価されているのが、顧客ごとにフルカスタマイズしていること。特に、どんな人にどんな商品を推奨するのか、そのルールは企業ごと顧客ごとにきちんと設定し直しています。

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インド人の特性を反映し、同国のAmazonは売上3倍に

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

齋藤 麻紀子(サイトウ マキコ)

フリーランスライター・エディター

74年生まれ、福岡県出身、早稲田大学第二文学部演劇専修卒業。 コンサルティング会社にて企業再建に従事したのち、独立。ビジネス誌や週刊誌等を通じて、新たなビジネストレンドや働き方を発信すると同時に、企業の情報発信支援等も行う。震災後は東北で起こるイノベーションにも注目、取...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/08/27 09:00 https://markezine.jp/article/detail/20661

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