インド人の特性を反映し、同国のAmazonは売上3倍に
──なんと。それはスゴイですね。
ここが、成果を実感頂けるキモです。例えばある会社で、AとBの2種類のシャンプーを売っていたとします。2商品はターゲットが異なるため、Aの商品は高級志向の女性に、Bはシンプル志向の男性に、と、商品ごとに推奨する相手を設定します。これを顧客ごとに設定することで、投資対効果(ROI)が上がるのです。
また、在庫がなくなったら広告を自動的にとりやめる、値下げしたら広告に表示する価格も自動変更する、またその顧客に最適な商品をお勧めするレコメンド機能も持った「ダイナミックバナー」もあります。このような機能を組み合わせることで、ある旅行会社では投資対効果(ROI)が60倍に、平均購入額も5%アップしたんですよ。
──機能も充実しているのですね。
様々なカスタマイズを行える点は、お客さまからも高くご評価頂いています。例えば「8月1日のハワイ行き航空チケット」を検索したお客さまに、7月31日、8月2日の空き状況も合わせて表示したり。
お席が埋まっていた場合、もともとのご希望とは別の航空会社を紹介したり。バナー広告のクリエイティブを、七夕やクリスマスなどシーズンに合わせて変えてみたり…。
このような細やかな機能で、私たちは、顧客の売上を上げるだけでなくユーザーのライフタイムバリューも高めたいと考えているんです。リターゲティングの会社は複数ありますが、私たちが目指すのは「ビッグデータカンパニー」。インドで開発する独自のアルゴリズムで、より高い価値を提供していきたいです。
── インドでも、実績がおありなのでしょうね。
インドでは、Amazon様も弊社のサービスを利用されています。Amazonはグローバルに展開されていますが、実はインドに進出したのは遅く、インド人の志向をうまく掴めなかったそうです。
弊社と共に、ユーザーの行動履歴を踏まえた商品推奨を行う仕組みを作ったのですが、インド人の購買行動特性も考慮に入れたと聞いています。5ヶ月で売上は3倍に、投資対効果(ROI)は14倍になったそうです。
ちなみにインド本社では、タタ・モーターズのマーケティング支援も行っています。車に興味を持って頂けそうな方に試乗サービスを案内するのですが、今後はオンライン上で自動車購入を推奨する、なんて時代が来るかもしれませんね。
──今後の目標を教えてください。
日本では現在、100社の広告主にサービスを提供させていただいております。しかし、ご利用頂きたい企業はまだまだ数多くあると思っています。弊社のサービスによって、クリック数は平均5倍、改善されていますし、ROIに関しても飛躍的に改善しています。より多くのお客さまに、このメリットを実感頂きたいです。
──ありがとうございました。
