SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

統括編集長インタビュー

PV半減の暗黒時代を乗り超えV字回復!講談社が運営する“オレたちの”メディア『ゲキサカ』成長秘話

「自分たちのメディア」と思ってもらえることが一番の強み

押久保:外部サイトとの提携はどのように考えていますか。ヤフーさんやスマートニュースさんなどと積極的に取り組まれている印象です。

西山:現在、複数の媒体に記事提供をしております。ワールドカップ期間中に1億2,000万PV/1,200万UUを超えたのですが、それはスマートニュースとヤフーによるところも大きいです。

 でもコンテンツの価値を追求することと、ビジネスとして数字を作ることは、バランスが大切だと思っています。数字ばかりを追いすぎると、記事の価値を落とすことにもつながりかねません。

佐藤:メディアを育てるには、センスが必要です。テクノロジーへの理解、マネタイズ機能、コンテンツ制作能力、提携先開拓も含めたマーケティング、どれが欠けてもダメだと思います。今のチームは、そのバランスを保つことに長けています。

戸塚:コンテンツがわかる西山、システムやマネタイズがかる佐藤がいて、はじめて形になってきたと思います。あとは、コアな読者層である高校生世代が「自分たちのメディア」と思ってくれている、という点も大きいです。

押久保:と、いいますと?

戸塚:ガラケー時代に取り込んだ高校生ユーザーは、いま22~23歳になっています。つまり今の日本代表やオリンピック代表は、ゲキサカ世代なんです。なぜ、彼らがゲキサカを見ているのかわかるのかというと、ゲキサカの写真を自分たちのブログにコピペしているんです(笑)。香川くんなどもゲキサカを見てくれているそうです。

 高校生の頃に触れたメディアには、「自分たちのもの」という感覚が生まれるのでしょうか。だから「俺もいつか出たい」もっというと「俺をゲキサカに出せ」という感覚になる。親も「うちの子を出せ」みたいな感じで「自分たちのメディア」に自分が出ることに、喜びや誇りを感じて頂いてるのでは、と思っています。

 2010年の全国高校サッカー選手権で山梨学院高校が優勝したとき、生徒たちがメダルをもってゲキサカ! ゲキサカ! と騒いでいたのです。どうも「オレたちを載せろ」というメッセージだったようです(笑)。当時ゲキサカは無名だったので「なんだゲキサカってのは?」と大手メディア記者の間で話題となりました。

押久保:「自分たちのもの」という感覚をユーザーに持っていただけるのは、メディア運営において非常に大きな財産ですね。最後にゲキサカの今後について、一言づつお聞かせください。

西山:読者の年齢層を下げたいです。中学サッカーの情報も配信して欲しい、という要望もあるんですよ。

戸塚:『ガキサカ』…ってこと?!(笑)

佐藤:ゲキサカの名を冠したインフラが作れないか、と思っています。

戸塚:日々改善、ですね。今年はこのまま地道にやっていき、来年ぐらいでスケーラブルなジャッジが必要になるのかなと思ってます。サッカーは世界中で愛されるスポーツです。そういった面からグローバルでの展開もできないものだろうか、なーんて妄想もしている最中です。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
統括編集長インタビュー連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

齋藤 麻紀子(サイトウ マキコ)

フリーランスライター・エディター

74年生まれ、福岡県出身、早稲田大学第二文学部演劇専修卒業。 コンサルティング会社にて企業再建に従事したのち、独立。ビジネス誌や週刊誌等を通じて、新たなビジネストレンドや働き方を発信すると同時に、企業の情報発信支援等も行う。震災後は東北で起こるイノベーションにも注目、取...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/10/17 08:00 https://markezine.jp/article/detail/20971

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング