花王「エッセンシャル」のリブランディング成功事例
ここで、岩下氏からFacebook広告を活用した花王の「Essential」(以下、エッセンシャル)のリブランディングキャンペーン事例が紹介された。今年の8月に、花王は主力商品であるシャンプーブランド「エッセンシャル」をリニューアルした。その際に、テレビや屋外広告と合わせて、Facebookのニュースフィード広告をコアなメディアの一つとしてキャンペーン設計を行った。

キャンペーン前に比べて、エッセンシャルのシェアは1.5倍に拡大。同キャンペーンでは、花王は11種類のクリエイティブを制作し、ニュースフィード上にターゲットごとに的確なクリエイティブを配信し、パーソナルなキャンペーンを実現した結果、高い効果を打ち出したという。
Facebookにおいても動画コンテンツの視聴が急進
ブランドの世界観を伝えるにあたって、動画広告に注目が集まっている。動画といえばYouTubeを想起する人が多いと思うが、ここで岩下氏は興味深いデータを提示する。下図は米国でのPCにおける調査データだが、今年の8月に初めてFacebookでの動画視聴の数がYouTubeを超えたという。

グローバル規模では、Facebookにおいて1日に10億回のビデオが視聴されている。日本でも話題になった「アイス・バケツ・チャレンジ」の効果もあってか、今年の5~7月にかけて、約2か月間で視聴数は1.5倍に拡大したという。さらにその視聴の過半数を超える65%は、モバイルからの視聴が占めていた。(関連ニュースはこちら)また、日本におけるFacebookでのビデオ視聴も拡大しており、2014年9月におけるユーザーによる動画投稿数は、前年同月比で約2倍の130万回にのぼっている。
3つのRに見る、Facebook動画広告の特徴
Facebook動画広告の特徴として、3つのR「Reach」「Relevance」「Remarketing」が示された。
Reach(量と質の両方を確保):精度の高いリーチに加えて、フリークエンシーをコントロールできる
Relevance(適切な人に適切なクリエイティブを):ターゲットに的確にリーチできるので、ユーザーの属性に合わせてクリエイティブを配信することができる
Remarketing(リターゲティングを使って購買ファネルの下へ):ピンポイントで狙ったターゲットに動画広告配信ができる
「すでに一部では始まっていますが、クリックをしなくてもビデオ広告が再生される、オートプレイ広告など、Facebookのビデオ広告は今後もますます進化していきます」(岩下氏)
