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大元隆志のマーケター訪問記

大人がワクワクできるモノ作りに携わりたい/ちょっと先の未来を体感できる『マイ3Dプリンター』企画秘話

完成までの間、途中で読者に飽きられないための工夫とは?

――リサーチという意味では、外資系企業の場合だと本社がリサーチを行い商品開発を行い、海外支社はローカライズや製品販促のためのリサーチを担当することが多いと思います。今回のマイ3Dプリンターは日本が企画・開発を担当しているのでしょうか。

鎌田:はい、そうです。日本で企画し、日本向けの商品として開発しました。

――プロモーションについて工夫されている点はありますか。

鎌田:まずはテレビCMを行い、リーチを取りに行きます。他には、協業や状況に応じてチャネル展開を替えていくという流れですね。

――ターゲットとしてイメージしているのはどういった層でしょうか。

鎌田:当初、ボリュームゾーンは30~50代くらいのITリテラシーの高い男性と見ていました。しかし、先行販売などの結果から、今まで3Dプリンターを一度も使ったことのない方々や、モノ作りに興味のある女性、アニメやフィギュア好きの方にも十分なニーズがあることがわかりました。ですので、今あげたような様々な層のみなさんに楽しんでいただけるようなモデリングデータの提供を予定しています。

――確かに3Dプリンターというと、フィギュアなどの男性が喜びそうなネタが多いですが、このスマホのカバーとかかわいいですよね。

鎌田:ありがとうございます。一輪挿しとか、このジャイロボールのようにお子さんが遊べるおもちゃなども色々作れるので、家族でモノを作る楽しさを体験してもらえたらと思っています。

――このジャイロボールくるくる回るし、かなり精度が良いですね!これ、そのまま印刷されて出てくるんですか。

大元氏が手にしているのが、
マイ3Dプリンターで実際に作ったジャイロボールです◎

鎌田:はい、出ますよ~こういったモデリングデータを提供するだけではなく、フリーソフトを使ったモデリングの仕方も解説していきます。なので、このレベルの物であれば読者の方は自由に作れるようになると思います。

――妖怪ウォッチのコマさんの水色の眉毛とかも作れるんですか?

鎌田:作れますよ(笑)。植物由来の樹脂素材(フィラメント)を使えば、小さい子が使っても安全なものが作れます。

一輪刺し、くまの置物など、マイ3Dプリンターでいろいろ作れます◎

――今後、マイ3Dプリンターはどのような展開を考えられているのですか。

鎌田:55号のシリーズになるので、読者に飽きられないための工夫が大切だと思っています。この点は今後いろいろ発表していく予定です。また、今回の商品は完成してからが読者の方たちにとって本当の「楽しみ」が待っているわけなので、完成後のフォローもしっかりしていきたいですね。

  例えば、完成品を持っている方々のコミュニティを作り、交流の場を作ったり。コラボレーションも積極的に進めていきたいですね。弊社はテレビCMも行うため、今回3Dプリンターが一般家庭に入り込むチャンスと捉えて下さるパートナー企業の方々も多数いらっしゃいます。今まで3Dのデータ出力を行っていた企業などですね。こういった企業との協業やデザイナーコミュニティなどの取り組みによって、作っている間も飽きずに、そして作った後も楽しい、そんな仕掛けを色々と考えています。

――例えばですが、マイ3Dプリンターが大ヒットしたら今後デアゴスティーニのパートワークの材料を、このマイ3Dプリンターから印刷できるようにして物流コストを下げるといったことも考えられると思うのですが、いかがでしょうか。

鎌田:面白いアイデアですね!実現できるかは分かりませんが、ロビのカスタマイズ用のパーツとかを出力できたりすると「いいね!」なんていうアイデアは社内で出たりしていますね。マイ3Dプリンターで使用する樹脂素材(フィラメント)などは物販サイトから購入できるようになります。

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企画から販売まで責任を担う、プロダクトマネージャーという職務

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この記事の著者

大元 隆志(オオモト タカシ)

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 クラウドインテグレーションビジネス推進部 エキスパートエンジニア
国士舘大学 経営学部 非常勤講師

通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。現在はCASBソリューションのセールス開発・プリセールスを担当する一方で、国士舘大学 経営学部にて学生向けに企業におけるクラウド、モバイル利活用について講座を担当する。最新のIT動向や技術動向分析が高く評価され、ヤフーニュース、IT Leaders、ITmediaマーケティング等IT系メディアで多くの記事を執筆。所...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/12/16 08:00 https://markezine.jp/article/detail/21566

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