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新しく始めたレコメンドメールで月間受注1億円!千趣会のツール活用術と「ヒト・モノ・タイミング」最適化

A/Bテストで「勝ちパターン」を見出す

 私は分析者として千趣会のデータ分析を担当しています。キャンペーンマネジメントは運用フェーズに入るとシナリオが多様になるので、チューニングもいろいろな面から考えていく必要があります。大変な部分もありますが非常に楽しいプロセスです。

株式会社 ALBERT データ分析部 チーフアナリスト 菅 由紀子氏

株式会社 ALBERT データ分析部 チーフアナリスト 菅 由紀子氏

 私が、この3年間千趣会の分析に携わってきた中で、個人的に一番興味深かったのは、たくさん実施してきたA/Bテストです。テスト配信をしながら「勝ちパターン」を発見し、再現性のあるシナリオ構築のための試行錯誤を繰り返してきました。ひとつひとつのシナリオの完成度を上げていくのも大事なことです。

安井 そういうA/Bテスト文化も、少しずつ根づいてきたと思います。A/Bテストというのは小さなものでも、やっぱり手間がかかる。それをいかに簡単にできるような方向に持って行けるかをシステム面と運用面の両方で考えながらやっています。

 テストの中で「これだけ大差がつくとは!」といった結果が出ると、本当にやってよかったなと思います。smarticA!キャンペーンマネジメントを導入していただき、そういったテストもさらにやりやすくなりました。

本当に使い倒せるツールの選び方

― 安井さんはこれまで、レコメンドメール、キャンペーンマネジメントをはじめ、さまざまなソリューションの導入を決めてきたと思います。その判断をする際のポイントというのはあるのでしょうか。

安井 ツール選定を担当する方は、みなさん悩むことが多いと思うのですが、私の経験から言うと、やはり「何をやりたいのか」を明確に意識して決めることだと思います。

平原 安井さんのすごいところは、smarticA!キャンペーンマネジメントを採用していただく1年以上前に、すでにご自分でシナリオを作られていたというところです。「ヒト・モノ・タイミング」に関して、具体的にどんなシナリオができるのかということをリスト化し体系化もされていました。

安井 多分すごく悩むと思うんですよ、ツールの導入決定をしなければいけない人は。今は、それがさらに難しくなっていると思います。メール、ソーシャル、アプリから、DMPまで話が膨らんでくると、何から手をつけていいのかわからなくなります。

平原 確かに。やりたいことをしっかり整理しないと、バズワードに流されてしまうことがあります。すべてのデータをつなげれば自然と何か生まれるんじゃないか、みたいな間違った期待感を持たれてしまうこともありますしね。

安井 これからもALBERTと一緒に取り組んでいくわけですが、smarticA!キャンペーンマネジメントに関しては、本当に使い倒せるものを僕は選んだつもりです。宝の持ち腐れにならないように「何をやりたいか」に対して一番やりやすそうなもの、できそうなものを選んだと思います。

 私がよく使う例えですが、高級海外製スポーツカーに乗っても普段はギア1速しか使えないけど、国産スポーツカーでギア6速まで使って走る。そうやって楽しむ部分も大事にしたい。もっとフルに使って楽しみましょうということですね。

創立60周年の今年、さらなるチャレンジを

― 今年は千趣会の創立60周年ということですが、どういう年にしたいとお考えですか?

安井 メールやサイトでのパーソナライゼーションについてはすでに取り組んでいますが、サイトやメールでのレコメンド、検索結果がそれぞれが分断している所もあります。ウェブ上の連携を図りたいですし、今度はそれをカタログやDMといったオフラインチャネルにまで広げていきたい。ハードルはあると思いますが、オムニチャネル戦略に、キャンペーンマネジメント・システムを使ってチャレンジしていきたいと思います。

平原 ALBERTとしては、データをお預かりして分析し、一緒に施策を考えていくパートナーとしての関係を継続し、さらに支援させていただく分野を広げていきたいですね。ぜひオフラインの分野でもご一緒したいですし、今後はコンテンツマーケティングの領域に対しても協力していきたいです。発信するコンテンツを通じてお客様との関係性を深めていく「顧客のファン化」に貢献できればと思っています。

 ぜひツールを使い倒していただいて。

平原 うちの分析者も含めてですね(笑)。

― smarticA!キャンペーンマネジメントの活用が本格化する今年は、両社にとっても楽しみな年になりそうですね。今日は、ありがとうございました。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2015/01/15 10:00 https://markezine.jp/article/detail/21653

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