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位置情報は「リアル世界のCookie」、国内初ジオオーディエンス配信を実現するDSP「AdNear」

ジオ・データはリアル世界のCookieである

― これからモバイルシフトが進むなかで、ジオ・フェンシングといった技術への注目も高まっていくと思われますが。

猪谷 これまでは、あまり場所や状況というのは意識することができなかったと思うんです。位置情報を活用することによって、それを意識できるようになる。

― これまで「ビヘイビア(行動)」というと、ウェブのアクセスログ、つまりウェブ上の行動という意味合いが大きかったのが、ジオ・フェンシングでは「地図上のビヘイビア」に意識が向けられると。

猪谷 そうですね。そこが一番新しいところです。AdNearでは、オーディエンスの行動履歴をベースにしています。スマートフォンは個人が携帯する端末なので、より各オーディエンスの特性に沿ったかたちでキャンペーンを行うことができ、より整合性の高いキャンペーンが可能になります。

角谷 ジオのデータというのは、「リアルの世界でのCookie」だと思うんですよね。それが使えるようになったのが、おそらく一番重要なところで。

株式会社マイクロアドプラス第1セールスユニットチーフアカウントプランナー角谷佳祐氏
株式会社マイクロアドプラス
第1セールスユニットチーフアカウントプランナー 角谷佳祐氏

 AdNear以外のジオ・サービスでは、プロファイルのデータを持っていなかったり、単純に「ここに来たから配信する」ということしかできなかった。AdNearではオーディエンスのカスタマイズも可能だし、リサーチにも活用できる技術も持っています。私は、「ジオ・オーディエンス」という言い方をしているのですが、そういうところが多分一番のポイントだと考えています。

猪谷 そうですね。今までとは違う、空気を読んだマーケティングができるという。

― 空気を読むマーケティング?

猪谷 その場の雰囲気というか。ジオとプロファイルを使うことで、「広告を見る人たちが今どういう気分なのか」ということを踏まえたうえでクリエイティブ配信できるようになる。それによって「空気を読む」じゃないですけど、その場の状況に適した広告の配信ができるようになるのではないかと。

― 位置情報の話が、意外にも「気分」の話になってきました(笑)。

猪谷 「その場所にいる」ということ、たとえば「自宅にいる」という場合、そこにはなんらかの気分というものがあるはずです。そこに対して最適なクリエイティブを作って広告を配信することができるようになる。

角谷 いろいろな活用の仕方があると思いますが、ジオを使えば、ユーザーの時間と、日々のほぼリアルな生活がわかる。それによって、クライアントが構築したペルソナに合った広告配信が可能になるというのがこの技術の革新的なところで、そのうえでクライアントに合わせて、いかにカスタマイズできるかというところですね。

 現在、いろいろなDSPが出てきていますが、広告の配信というのはかなり画一化されていると思っています。今回、AdNearと取り組みを始めたことによって、マイクロアドプラスが持ってるCookieデータだけでなく、ジオのデータも可能になった。これから新しいリアルなデータを掛け合わせていくことで、もっと可能性が広がっていくのではないでしょうか。

2015年にはDMPなどのデータサービスも提供

― 最後に今後の展開についてうかがいたいです。

猪谷 AdNearの機能として、日本のお客様のニーズに即したレポートをしっかり提供していきたいですね。日本は、気候など変動の要素が大きい。四季があり、月によっていろいろなイベントがあります。消費者を刺激する材料がとても多い国だと思うので。もうひとつは、まったく別のアプローチなのですが、データプロバイダー的なサービスのローンチも予定しています。

― それは意外というか、そこまで見据えての展開なのですね。

猪谷 中長期的には、マイクロアドの保有するデータとの連携や共同での商品開発を視野にいれて、マイクロアドプラスとの戦略パートナーシップを結びました。また、先ほど述べた通り、日本の企業様への展開は諸外国との展開と違う例が多くあるため、それぞれの企業様に合わせた独自の提案や展開案。そして、効率的なPDCAを前提としたレポート体制など、マイクロアドプラスには多くの知見がある点も、我々が戦略パートナーシップを結んだ重要なポイントです。

角谷 マイクロアドプラスとしては、国内初の「ジオ・オーディエンス・ターゲティング」をAdNearと提携して展開していく。そのときに重要なのは「ジオというのは場所じゃなくて、リアル世界のCookieだ」ということなんです。

 人の生活に寄り添ったマーケティング・プランをデジタルで実現する。もちろんインサイトの分析をしつつ、そこに寄り添った広告配信を行っていく。その中で、地域ごとの特性などもリサーチしていくことが今後求められると思うので。

― 位置情報の話から、人間の気分に寄り添った広告配信、さらには将来の展開まで、非常に興味深いお話をうかがうことができました。今日はありがとうございました。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2015/01/21 12:00 https://markezine.jp/article/detail/21700

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