アサヒビールと日経BPの共同運営メディア「Campanella(カンパネラ)」がスタートしたのは2014年7月。スタート以降、主に30代から50代までのビジネスパーソンに、オンとオフのコミュニケーションをテーマに情報を発信している。事業会社と出版社が共同でメディア運営するということで当時話題になったが、どのような背景、狙いがあったのでしょうか。
共同運営メディア「Campanella」が生まれたワケ
Campanella編集長/日経BPビジョナリー経営研究所 主任研究員 瀬川明秀さん(写真右)
── こんにちは。アサヒビールさんと日経BP社の日経BPビジョナリー経営研究所さんが共同で立ち上げられた「Campanella(カンパネラ)」のお話を伺いにきました。
馬場、瀬川:ありがとうございます!
── メディアの成り立ちから、伺ってもよいですか?
馬場:はい。「Campanella」は、アサヒビールと日経BPが共同運営するサイトで、私はアサヒビール側の運営を担当しております。
きっかけは、2013年4月に社内で立ち上がった「デジタルコミュニケーション戦略室」です(現在の組織名は「デジタル戦略部」)。簡単に説明すると「インターネットメディアを使った新しいこと」をする部署ですが、当時は「Campanella」のようなメディアを立ち上げるアイディアなどありませんでした。

私はもともと、量販店さん向けの営業を担当していました。当然、商品を売ることが仕事なのですが、商品の良さよりもっと伝えたいことがあった。それで、いまの部署に異動願いを出したのです。
── 伝えたかったこと、とは?
馬場:少子高齢化などにより、飲酒量そのものが減っていますよね。でも、お酒文化そのものを浸透したい、という思いがあったんです。でもアサヒビールのホームページでお酒のことを語っても宣伝っぽくなってしまう。おこがましいですが、ビールメーカーとして、お酒文化の普及には使命感がありました。
── とても強い思いがあったのですね。日経BPさん側にも、今回の取組の背景を伺いたいです。これは、日本初の事例ではないでしょうか?
瀬川:少なくとも、日経BPとしては初めての試みですね。私が所属する日経BPビジョナリー経営研究所がプロジェクトを担当しています。事業会社と出版社が共同運営するという形は、おそらく日本でも初めてだと思います。きっかけは、私の興味関心と重なったことですね。
私は働き方についても研究していて、世代間でコミュニケーションのあり方に違いがあると感じていました。例えば、若い方々は先輩や同僚とあまり飲みに行かないけど、シニア層は、飲みを通じて仕事を円滑に進めている側面もある。業績のいい会社って、飲みニケーションも多かったりするんですよ。
── そうなんですか!
瀬川:お酒もコミュニケーションも、ビジネスパーソンには大事なもの。なのに、例えばビジネス誌では、業界や仕事の記事ばかりでオシャレなバーは紹介されていない。同じ人間なのに、ONとOFFの情報を分ける必要があるのかな、と思っていたんです。そんなとき、アサヒビールさんが新メディアを模索しているというお話を聴きました。お互いの興味や問題意識が合致して、今回の形に至りました。
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齋藤 麻紀子(サイトウ マキコ)
フリーランスライター・エディター
74年生まれ、福岡県出身、早稲田大学第二文学部演劇専修卒業。 コンサルティング会社にて企業再建に従事したのち、独立。ビジネス誌や週刊誌等を通じて、新たなビジネストレンドや働き方を発信すると同時に、企業の情報発信支援等も行う。震災後は東北で起こるイノベーションにも注目、取...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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