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統括編集長インタビュー

「今年の注目はアウトバウンド&インバウンドとモバイル」チューブモーグル アジア担当副社長インタビュー


テレビCMとの融合、さらに動画とディスプレイの統合管理へ

── 冒頭で、TubeMogulもプログラマティックテレビを年末に発表したと伺いました。こちらはでは、今年の重点項目のひとつになりますか?

サロップ:ええ。テレビの広告枠を当社のプラットフォーム上で買い付けできるので、オンライン施策と同列に管理でき、使い勝手が良いと思います。

 もうひとつテレビとの融合でいうと、テレビと同様にGRP単位でのオンライン広告の買い付けを可能にしています。オンラインのブランド広告をGRP換算しているのです。両機能共にまだ米国での展開になりますが、テレビと組み合わせた展開がしやすくなるので、米国の広告主からは評価を受けております。

 さらに、今年は動画だけでなく、ブランド広告主向けのディスプレイのDSPもローンチします。まさにこの1月に発表したところですが、今年中のリリースを予定しています。

── そうなのですね。すると、現在ディスプレイの配信に強いベンダーとも競合することになりますが、TubeMogulでは動画配信と組み合わせられる点、また前述のようにブランド広告主が安心して使える点で強みがあると。

サロップ:そう考えています。広告主の立場からすると、ひとつのプラットフォームで動画もディスプレイも管理できる方が当然使いやすく、効果の比較に基づいた戦略立案も容易になります。

キーワードは「アウトバウンド&インバウンド」

── 逆に、ディスプレイに強いDSPが動画広告のDSPも開始する……というのは可能なのでしょうか?

サロップ:物理的には可能ですが、そもそも当社は他のベンダーと生い立ちが違うので、蓄積しているノウハウが異なります。当社は2007年、広告主のためのビデオアナリティクスのサービス提供から事業を開始し、その後も100%広告主サイドに立っている点は一貫しています。ですので、自ずと考え方や仕組みづくりは違ってくると思いますね。

── 業界全体を見ると、動画広告は今年さらに活性化しそうな印象です。

サロップ:それは間違いないですね。テレビ番組のネットでの見逃し視聴も増え、ますますユーザーはオンライン動画視聴に慣れていきます。また、プログラマティックでの動画広告配信の基礎もできあがるでしょう。

── 最後に、特に注目されているトレンドを教えていただけますか?

サロップ:ひとつは「アウトバウンド&インバウンド」です。ブランド認知を目的とした日系企業の海外メディアへの配信が、今増えています。東京オリンピックも控えていますから、海外でのプレゼンスを高めた上で“連れてくる”ところにも大きな可能性があります。今後はインバウンドの視点も当たり前になるでしょう。加えて、外せないのはモバイルです。現在日本では、月間約3億インプレッションを有しているので、モバイルに最適なクリエイティブや配信の仕方をもっと追求していきたいですね。

 米国の潮流をローカライズさせながら、当然日本そして重要エリアである中国でも、こうした観点にさらに注力していきます。特に日本では人材も拡充し、広告主様の高い期待に答えられるよう事業を強化していきます。ご期待ください。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/03/20 17:34 https://markezine.jp/article/detail/21800

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