考えるだけで悲しくなってくる問題が、世の中にはたくさんあります。でも、問題解決のために大切なことは、まずは私たちが問題を直視すること。そんな強いメッセージをテクノロジーで訴求した事例です。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。
キャンペーン概要
時期:2015年
国名:UK
団体名:Women's Aid
業種:慈善団体
「LOOK AT ME」に応えられますか?
女性や子供に対するドメスティック・バイオレンスの防止啓発に取り組む英国のチャリティー団体「Women’s Aid」は、来る国際女性デーに合わせて、顔認識技術を採用したビルボードを設置しました。
Women’s Aidが、アウトドア広告を専門とする広告代理店「Ocean Outdoor」の協力を得て掲示した広告がこちら。

大きく描かれた女性の顔には複数のあざがあり、一目で暴力を受けたことがわかります。
思わず目を背けたくなるビルボードです。ですが、こういった現実に目を背けてしまうことが問題であり、しっかり直視することが問題解決の第一歩となる。そのことを訴求するために、このビルボードにはとある仕掛けが施されています。
仕組みは至ってシンプル。ビルボード上部には顔を認識するカメラが設置されており、人がビルボードに顔を向けると(ドメスティック・バイオレンスの問題に直視すると)、カメラが認識し、ビルボードに映し出されている女性のあざが消えていく(ドメスティック・バイオレンスの問題は徐々に解決していく)というもの。

人々がビルボードに目を背けている限り、女性に全く変化は起こりませんが、一人また一人と足を止め、しっかり目を向けることで、女性の傷は徐々に癒えていきます。
ビルボード下部には、目を向けた人のライブ映像が流れるようにもなっており、ビルボードに注目するきっかけ作りを担っています。
また、ビルボードの近くを通行した人に対して、Women’s Aidへの寄付を募るテキストメッセージを配信すると共に、ビルボード上でもSNSを介した寄付方法を掲示することで、Women’s Aidの活動への支援を呼びかけています。
ビルボード自体は、今回初めてロンドンの街角に設置されましたが、アイディアそのものは、昨年9月にOcean Outdoorの広告賞を受賞したものです。きちんと目を向けることが問題解決の第一歩となることを訴求した斬新なデジタルビルボードでした。
動画はこちら
参考サイト
先週の紹介キャンペーン
大注目のVR技術で体験!超絶スリリングな「サメとのバーチャルダイビング」
記事転載元:AdGang
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