ジャンルからショップへ誘導し、新規との接点を創出
モールでお買い物をするユーザーは、「どのショップで購入するか」よりも「欲しい商品をいかに探すか」を優先します。あくまでも「楽天市場」等のモールで購入したという意識であり、各ショップの名前は把握していない場合が多いでしょう。
つまり、「どのショップで購入するか」というのは、ユーザーにとってはさほど重要な要素ではありません。しかし一度購入すれば、似た商品や同じ商品を同じショップで買うことも増えてくるでしょう。そのためには、購入後のフォローメール等が重要になります。
そうなると、「いかに継続的に新規の購入者が自分のショップで買ってくれるのか」が、店舗側の命題になってきます。その点をポンパレモールでは意識していると考えられます。
スマホサイトTOPにジャンル一覧があるのは他のモールと同じですが、開閉式のメニューを開くと、詳細ジャンルと同列でショップ一覧へのリンクが表示されます。例えば「ファッション」を開くと、次のジャンルである「レディース」、「メンズファッション」などが表示されるのですが「ファッションジャンルのショップから探す」も同時に表示され「レディースファッションショップ」、「メンズファッションショップ」など店舗一覧へのページへ遷移することができます。
そこからは、すべてのショップが掲載される「ショップアベニュー」というメニューに遷移します。少なからずショップページから商品を探すユーザーがいることを考えると、「新規の購入者との接点」という視点でこのメニューが作られていると考えられます。
こうした導線を設けることで出店者側のメリットを創出し、新規出店者を増やすことをリクルート社が狙っているのではないかと想像します。「月間ショップグランプリ」のメニューもショップへのアピールになるメニューですね。
「じゃらん」とのポイント、会員情報連携は便利
ポンパレに会員登録をすると、じゃらんとも会員情報が共有される仕様です。じゃらんでチケット等を購入した際に付与されたポイントを、ポンパレでも利用することが可能です。
住所などの情報もじゃらんで登録したものが使えるので、会員情報を新たに入力する必要はありません。ポイント連携以外にも、ユーザーの入力の手間を減らすという視点でメリットがあります。
もちろん、ポンパレ用の商品お届け先住所をじゃらんとは別に登録することもできる点もでき、細かいニーズにも考慮された設計です(続きはECzineで)。
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