SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

BOOKS(AD)

「おすすめしたい本ができた」Googleアナリティクスの達人、小川卓&野口竜司両氏に新刊インタビュー

GAの使い方を学ぶよりも先に、目標とKPIを設定することが重要

――「売上に貢献する」という言葉がサブタイトルにありますが、「いくら売り上げる」という目標を決めて、そのためにGAをどう使えばいいのかというのが肝なんでしょうか。

小川:本書で最も、読者が考えないといけなく、難しいと感じてしまうのが「1章 基礎編 目標とKPIの設計」かもしれません。ただ、GAをしっかり活用するのであれば、避けて通れないので、1章にもってきました。

野口:目標や目的意識は絶対に必要です。ですので、戦略的な話が書かれています。

小川:残念ながら、目標設定をしていないGAのレポートはたくさんあります。これをしないとレポートの結果がいいのか悪いのかという判断もできないのにですよ。

野口:目標と結果に差があると分かれば、その差を埋めるためにどうすればいいのか、という次の一手を考えるためにもGAを使いきることができるわけです。

――目標とKPIを設定してやっと、じゃあGAを使いきろうということになるわけですね。

野口:そうです。「4章 基礎編 よく使う4つのレポート」は初心者がまず押さえておきたい項目の順になっていて、これを見ておけばサイトのことがだいたい分かるということを解説しています。4つのレポートとはユーザー、集客、行動、コンバージョンですね。実例数値も用意した分析のワンポイントも書いているので、この章だけでベーシックな用途には間に合います。そのあとに、例えばセグメントを使ってみるなど、特別な用途も使えるようになるはずです。

野口竜司さん
株式会社イー・エージェンシー取締役・野口竜司さん

小川:本書を1度読んで理解するのはきっと難しいと思います。本書とGAを行ったり来たりしながら、少しずつ自分ができることを増やしてもらいたいですね。

野口:そうですね。「6章 応用編 【目的別応用リファレンス】ユニバーサルアナリティクスから高度な分析まで」は初心者の方にはすぐ使える内容ではないかもしれませんが、頭の片隅にでも留めておいてもらって、いざ必要となったときに読み返してもらえるとよいと思います。GAでこれだけのことができる、ということを書いていますので。

ようやく初心者におすすめできる本ができた

――先ほど木田さんの本を紹介いただきましたが、初心者向けの解説本で、いままで読んでよかったものはありますか?

小川:GAの初心者向けという意味では、たくさんの本が出版されてきました。どの内容もわかりやすく、参考になります。私自身、「どのGA本がおすすめですか?」と聞かれることがあるのですが、最新の本を紹介することが多いです。

 というのも、GAは仕様や機能の変更が多く、数年前の本が参考にならないこともあるからです。

 今回、GAの本を野口さんと一緒に出させていただくにあたり、大切にしたかったことがあります。それは、GAの使い方や考え方はもちろん、GAを使うためのインプットとアウトプットをしっかり押さえるということです。そこで、GAの部分は専門家でもある野口さんにお任せし、前後を固めるという部分を担当しています。

野口:私はこれ1冊でほかにはトレーニングも必要ないという本を作りたかったんです、そういう本がなかったので。実際に、本書は思いどおりに作れました。本書があれば、初心者向けの講座やセミナーはもう受けなくてもいいのではと思ったりもします(笑)。

――本書はどういった読者を想定していますか?

小川:ウェブ担当者になったばかりの人や、GAをとりあえず入れたはいいもののPVしか見ていないような人が対象です。イメージとしてはGA歴2年以内の、なんとなく使っている人ですかね。あとはGAで「目標設定」をしていない方には、ぜひ読んでいただきたいです!

野口:もしくは、GAを導入して3、4年経つけれど、一連の操作だけを覚えていて、いつもだいたい同じ項目の数字を「なんとなく」見ている、という人ですね。基本的なところは分かっていると思うんですが、本書で解説する用語をきちんと理解すれば別の使い方、見方を改めて知っていただくことができるはずです。「なんとなく」を解消するだけでも視野は大きく広がりますからね。

小川:読んだ人はGAに関する質問に自信をもって答えられるようになると思います。居酒屋で隣の人にいきなりGAのことを訊かれても大丈夫です。こういう使い方できるよ、こういうレポートあるよ、という感じで。

――GAから恋が生まれるかもしれませんね。

小川:そうそう、コンバージョンしてもらって(笑)。

野口:エンゲージメントですね(笑)。

小川:冗談はさておき、本書さえ読めば、社内でGAでの分析を任せてもらえる存在になれるでしょう。GAを使う人の地位向上に繋がれば嬉しいですね。

次のページ
データ分析のオートメーションが進んだとき、人が介在する価値とは

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
BOOKS連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2015/07/16 15:37 https://markezine.jp/article/detail/22489

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング