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「AdGang」が選んだ今週の一押しキャンペーン

持ち帰り率100%! 世界に一つだけの『パーソナル機内誌』


 飛行機の機内誌はサラッと目を通して、元の場所に戻すもの。悲しいけれど、それが現実ですよね。そんな認識がガラッと変わるユニークな施策がイタリアで行なわれました。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。

キャンペーン概要

 時期:2015年
 国名:イタリア
 ブランド/企業:TAM Airlines
 業種:エアライン

まさに自分専用の雑誌。隣の人のも気になっちゃうかも?

 飛行機に乗ると座席シートに用意されている機内誌、みなさんは読んでいますか? 内容といえば、通り一辺倒な観光や文化の紹介などがほとんどで、正直あまり惹かれるものではないことが多いですよね。

 ある調査によると、搭乗客が機内誌を読む時間は全体のフライトの中で約3%、さらに読んだ人の中でその内容を覚えている、と答えた人はわずか11%にすぎないそうです。

 そんな事実に着目したブラジル最大のエアライン「TAM航空」は、ミラノ‐サンパウロ間の就航を記念したプロモーションの一環として、搭乗客にもっと興味を持って読んでもらえるような機内誌づくりに乗り出しました。

 そして制作したのが、顧客ひとりひとりのためにカスタマイズされた、世界にひとつだけの機内誌・THE OWNBOARD MAGAZINEです。

 TAM航空では搭乗券をオンライン予約する際に、ユーザーにFacebookアカウントでログインしてもらい、その情報(写真、「いいね!」、友達など)を分析。それらの内容をもとに、顧客が興味を持っている内容を各人の機内誌の記事にしたのです。

 例えばサッカーの熱狂的なファンだという男性には、応援するチームに関する最新ニュースを掲載。

 さらにユーザーの趣味に関する記事や、その人が生まれた日に世間ではどんなことが起こっていたかなど、個人に合わせたコンテンツが盛りだくさん。

 また表紙には当人のFacebookのプロフィール写真が使われており、かなり本格的に作り込まれています。

 こうしてパーソナライズした雑誌を搭乗前に機内の各座席に用意したところ、“自分のためだけに作られた、世界に一つだけの機内誌”というサービスにお客さんは大喜びし、全員がこの機内誌を持ち帰ったそう。

 TAM航空の『顧客ひとりひとりに対して細やかな気配りをする』という、顧客満足度へのこだわりがよく伝わってくる、ユニークな取り組みでした。

動画はこちら

 

参考サイト

 adeevee

先週の紹介キャンペーン

 あなたのツイートが6秒間の音楽になる! ハイネケンが開催した“Twitter音楽祭”

 記事転載元:AdGang

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山田 健介(株式会社PR TIMES)(ヤマダケンスケ (PR TIMES))

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MarkeZine(マーケジン)
2016/03/11 20:43 https://markezine.jp/article/detail/22572

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