データ分析の達人が「Googleアナリティクス」の使い方を徹底解説
『達人に学ぶGoogleアナリティクス実践講座』(翔泳社)は、無料で使えるアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」の使い方をわかりやすく解説。「自社サイトのページビューや訪問者の推移をチェックするのに使っているけれど、それ以上は活用してない」という人が「本当の分析上手」になるためのヒントがたくさん詰まっています。本書を執筆したのは、MarkeZineでもおなじみの小川卓さんと野口竜司さん。アクセス解析の世界で長く活躍され、多くの著作を世に送り出してきた第一人者がタッグを組んで生まれたのが『達人に学ぶGoogleアナリティクス実践講座』です。
小川さんはいつも「売上に貢献しないデータ分析は意味がない」と語っています。データを集めて分析し、気づきを社内の人と共有してアクションへつなげてもらうために、どう伝えたらよいのかを考え実行し続けてきた人ならではの言葉です。サブタイトルに「売上に貢献するデータ分析がわかる7つのレッスン」とあるように、明確な目的意識を持ったデータ分析をしようというのが本書のメッセージです。
本書の第1章では小川さんが「目標の立て方」について解説しています。「今年のサイトの売上を5000万円にしよう」という目標を与えられたとき、それをどう分解して実現可能なKPIへ落とし込むのか具体的な事例を示しながら説明します。「ダメな目標」「よい目標」は何が違うのかをここでチェックです。
2章では「計測を始めるための準備」と題して、サイトをGoogleアナリティクスに登録して、データを正しく収集するための手順を解説。ここで1章で設計した目標をGoogleアナリティクスに設定します。そう、Googleアナリティクスはページビューを計測するだけではなく、ビジネスの目標とするユーザー行動(例:資料請求など)を計測するための機能が備わっているのです。
分析上手な人のデータの読み解き方
3章では野口さんが基本的な用語やメニューを徹底解説。わかりにくい二大用語「指標」と「ディメンション」も野口さんの手にかかるとあっけないほどすんなり理解できます。4章ではGoogleアナリティクスの4つのレポート「ユーザーレポート」「集客レポート」「行動レポート」「コンバージョンレポート」の見方を紹介。これらはサイトにおけるユーザー行動をもとに用意されたもの。なぜGoogleアナリティクスがこういう構造になっているのかがわかると、どんなデータがどこに格納されているのかも把握できるから不思議です。
5章「セグメントで顧客分析」では、ユーザーを目的に応じて分類して分析する方法を解説。野口さんは、上の図のようにグラフや数値をどのように読み解けばよいのかをていねいに解説していきます。そして6章では、Googleアナリティクスの新バージョン「ユニバーサルアナリティクス」の解説と移行手順を紹介。この章は「目的別リファレンス」となっていて、カスタムディメンション、カスタム指標、データのインポート、イベントの計測、ベンチマーク機能、拡張eコマース、セグメントのリマーケティングリストとして活用する方法、スマートフォンのネイティブアプリの計測、A/Bテストツールとの連携など、Googleアナリティクスの多彩な機能を知ることができます。
最後の7章では、収集してきたデータをレポートにまとめてプレゼンするためのノウハウを小川さんが解説。データ分析は分析担当者だけで完結するものではなく、データを必要としている人に提供し、活用されてはじめて意味を持ちます。これまでのデータ収集や分析をアクションにつなげてもらうため、関係者へのヒアリングから、レポートの構成、わかりやすい表やグラフの作り方まで網羅しています。
刊行記念セミナーの開催決定!
『達人に学ぶGoogleアナリティクス実践講座』は6月12日から全国の書店の店頭に並び始めます。Amazonでは6月13日に紙と電子版が同時発売となります。
本書の刊行を記念して、野口さんが所属するイー・エージェンシー主催のセミナーが6月30日(火)に東京・有楽町で開催されます。著者講演では、小川さんがアクセス解析の思考法やさまざまな分析事例の紹介、野口さんがGoogleアナリティクスの新機能やユニバーサルアナリティクスについて解説。MarkeZine編集長を交えたトークなど盛りだくさんの内容となっています。参加費は無料です。参加希望の方はこちらからお申込みください。
セミナー申込み:http://www.e-agency.co.jp/seminar/publishgoogleanalyticsseminer.html