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第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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COLUMN

「自分にしかできない」か「誰でもできるか」で仕事を徹底仕分け スタートアップマーケターの時間創出術

「自分にしかできない仕事」に全力を注ぐ環境作りを

 ── それはどうしてでしょうか。

 私たちが「当たり前」と考えて見過ごしてしまっていることに、気づかせて貰える機会ができたからです。実際、その方はPCも持っておらず、携帯電話もガラケーでした。こういった「ITにそれほど詳しくないユーザー」の声は、サービスのアップデートにも活かしていけます。

 1か月ほどで一通りの作業をマスターしていただいたので、アウトソースを考えてから2か月目で「私にしかできない作業」に使える時間が増えてきました。月曜朝一番に外部の方と打ち合わせをしたり、企画や戦略を練ったり。KPIもアルバイトの方が数字を集めてくれているので、私はすぐに分析作業に入ることができるなど、とても楽になりました。

 仕事、作業のアウトソースをすることは、資金、人的リソースの少ないベンチャー企業にはハードルが高く感じられますが、このような方法をとれば、低コストかつ少ない労力、短期間で実現することができるんです。

 ── 今後も仕事のアウトソースを考えているのですか?

 今後は見積書や請求書の発行、郵送、展示会や打ち合わせ等でお渡しするパンフレットセットの作成、郵便物の発送や仕分け、確認、他にも旅費や経費の申請チェック、簡単なユーザーサポートなど、「明確な判断基準がある」と考えられる作業は、マニュアルを作成し「誰でもできる仕事」に変えていきたいと考えています。

 正直、アウトソースを考える前は「アウトソースによるリターン」がこんなに大きいとは思っていませんでした。「アウトソースは手間とお金がかかるからベンチャー企業ではとてもできない」という思い込みを捨て、もっと早くやってみれば良かったと今は思っています。でも展示会と同じでやってみたからわかったこと、ですよね(笑)。

 ベンチャー企業のマーケティング担当や個人事業主のかたは、経理や事務、企画、広報、ユーザーサポート、そして営業等々何でも一人でこなそうとしてしまいます。

 ですが、仕事には「自分じゃなくてもできる仕事」がある。こうした”ルーチンワーク”をマニュアル化して極力アウトソースする。そして、マーケターとして「評価」「改善」その先の「計画」など「自分にしかできない仕事」に全力を注ぐほうがいいと実体験を通して強く思います。

 私たちベンチャー企業は、作業をするために仕事をしているのではありません。新しいチャレンジをするために起業したのです。自分の仕事を振り返ってみれば、自分がやるべきこと、やりたいことに十分な時間を注げるように変わる方が、次のビジネスチャンスも掴みやすくなるのではないでしょうか。

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この記事の著者

大﨑 祐子(オオサキ ユウコ)

1993年生まれ、熊本大学法学部4年生。
大学3年次から国内外の著名人のマネジメント・アシスタントを始めとした様々なプロジェクトにリモートワークにて参画。現在は、法人を対象とした秘書業務や企画・広報などをリモートワークで実現。また個人で運営する「リモートワークを頑張る女子大生のブログ」がlivedoorブログランキン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/07/06 08:00 https://markezine.jp/article/detail/22681

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