「オラクル製品の設計思想を通して、自社の課題に気付いた」
大山:この考えには、私も学ぶところがありました。これまで、サービスの品質に対して期待値の高い日本のクライアントが満足できる製品なら、それはグローバルスタンダードになるだろうという感覚はあったのですが、イノベーティブの部分でも私たちは貢献できるんだと。日本市場とグローバルでの開発が双方向になるという考えがあるのだと気付かされました。OMCにおいては彼がそのリーダーとして牽引していくので、近い将来、これは確実に実行されると思っています。
押久保:考えてみれば、デジタル領域のあらゆる部分で日本が遅れているかというと、そうでもないですよね。使う側のリテラシーによるといいますか。
大山:そうですね。日本ではBtoB事業だとマーケティング機能が営業推進に含まれるなど、ビジネスカルチャーや細かい商習慣の違いがあります。そのあたりを製品レベルで、また現場の知見でフォローしていく必要はあると思います。
一方で、クライアントから「オラクルマーケティングクラウド製品の設計思想を理解することで、自社の組織上の課題に気付いた」と聞くこともあります。特にマーケティングオートメーション領域に関しては、10年も前から北米を中心に培ってきたビジネスの知見による設計思想があり、成功事例も蓄積しています。日本ではまだスタートして1年なので、それらの導入は時間との戦いですね。
ビジネス運用上でのノウハウの部分はコンサルを中心にサービスでフォローしながら、製品については先ほど彼が話したように、日本でのイノベーションがいずれグローバルの製品の価値をも押し上げると考えています。
実績を積み重ね、2020年までにクラウドNo.1企業へ
押久保:この1年で、マーケティングオートメーション領域のプレーヤーが続々と登場しました。競合については、どう考えられていますか?
ネメルカ:互いに成果を上げることで、市場が拡大し、業界自体の前進につながればと考えています。その中で私たちオラクルは独自性を磨き、実績を積み重ねていくつもりです。
実際、私たちは非常に先端を走っていると思っています。デジタル広告やDMPの経験値もある。アドテクとマーケティング・テクノロジーを融合させたソリューションを提供できることが、私たちの独自の大きな強みでしょう。
押久保:今後、狙っていく業界などはありますか?
ネメルカ:OMCはBtoB、BtoCの両方に対応できるので、エンタープライズのレベルは総合的にカバーできると思っています。特定の業界を想定してはいませんが、今後どこに可能性が出てくるかを見極めることは大事ですし、その業界を成功に導くために何をすべきかを考えていきたいですね。
押久保:では最後に、今後のビジョンをお聞かせいただけますか。
ネメルカ:日本オラクルでは2020年までに、“クラウドNo.1カンパニー”になることを掲げています。それに向けて、クライアントの成果向上に必要な要素を確実に提供できる基盤を固めるのが今年の目標です。
当社の成功とは、クライアントのビジネスが成功することです。ですから、ツールを導入して終わりではなく、1社1社のビジネスに向き合い、パートナーとしてしっかりと成果を提供していきたいと思います。
Oracle Marketing Cloudのグローバルイベント「Modern Marketing Tour」
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