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アイモバイルの新たな挑戦、動画広告プラットフォーム「maio」リリース【アイモバイル感謝祭レポート】

CVRの追求に必要なのは適切な掲載位置

株式会社アイモバイル
アドプラットフォーム統括事業本部 アドネットワーク事業部
メディアグループ 鈴木宏典氏

 次に、アイモバイル メディアグループの鈴木宏典氏が登壇。「アイモバイルから見る収益性の高い広告掲載方法~数値で読み解く収益最大化~」と題し、同社が保有するデータをもとに、収益性の高い広告掲載について、知見を共有した。

 「広告効果を意識し、各広告サイズの特徴についてよく理解すれば、収益は最大化できます」と鈴木氏。掲載位置に注意し、クリックの質をあげることで、広告効果(CVR)を追求することができると説く。

 さらに、同氏は広告効果や収益性を上げるための、「ちょっとしたアイデア」を3つ紹介した。

1)意図的にユーザーの目線を広告に誘導する……プログレスバーやアイテム回復までの時間など、定期的にユーザーが見るUIの近くに広告を配置する。動作・ゲームが終了して、ユーザーがやることを失ったタイミングで表示させられるとなお良い。

2)広告を表示するためにワンクッション設ける……例えば、特に読み込む必要はなくても“Now Loading”などを挟むことで、ユーザーに不快感を与えず広告を表示させるスペースを設けられる。

3)コンテンツに溶け込んだネイティブ表示……ゲーム内の世界観やキャラクターデザインに合わせた広告を表示させる手法。インフィード広告を使って文字だけ表示させることで実現できる。

「ユーザーを意識したデータ活用」がポイント

 続いて、鈴木氏は各広告サイズの特徴について紐解いていく。まずはOS別の広告サイズごとの収益データ。通常バナーを見てみると、CTRはiOSの方が高い傾向にあることがわかる。逆に、インタースティシャルやテキストポップアップは、Androidの方が高いという特徴がある。

 OS別の収益比率は、どうだろうか。iOSでは通常バナーの売上が多くを占めている一方、Androidではインタースティシャルとアイコンのシェアが高くなっている。「アイコンはAndroidではまだまだ戦力になるので、ぜひご活用いただきたい」(鈴木氏)

 ここからは広告種別による傾向を見てみる。鈴木氏が「今後マストで活用いただきたい」と語るインタースティシャル広告は、表示頻度設定を「3分の1表示」に設定しているところが多く、アプリのジャンルでは放置育成系、パズル系、ツール系で親和性が高いことがわかる。表示タイミングとしては、CPM(Cost Per Mill :1,000回表示あたりの広告コスト)が最も高くなる「ゲーム終了時」が良いようだ。

 「今後、収益を底上げしてくれそう」と鈴木氏が見ているテキストポップアップ広告は、現在、急激に伸びており、平均パフォーマンスも良い数字がはじき出されているという。「CTRが1.3%と高いのに、CPCが15円で維持できているのは、かなりパフォーマンスが高いと言えるのではないでしょうか」(鈴木氏)

 「広告を導入する際は、ユーザーを意識することが大切。アイデア次第でCVRは高めていける。OSの違いや画面サイズでも違いがあるし、広告の種類によっても変わってくるので、データを見ながら、うまく活用してもらいたい」と語り、鈴木氏は発表を締めくくった。

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/07/21 10:40 https://markezine.jp/article/detail/22988

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