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第106号(2024年10月号)
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統括編集長インタビュー

指標は新規事業開発 日本テレビ「SENSORS」が面白いワケ

 関東エリアで土曜深夜に放送されている情報番組「SENSORS」(日本テレビ系列)。テレビ番組ながら、テレビ局の制作局ではなく、インターネット事業局という別組織が制作しており、Webサイトやイベントでの情報発信も積極的です。番組制作を通じた先には、新規事業を興すという目的があると言います。

新しいビジネススキームの種は技術者から生まれた

── 日本テレビ系列で土曜深夜に放送されている番組「SENSORS」(関東ローカル)に興味を持ってやってきました。インターネットやイベントなど、テレビ以外での情報発信も積極的です。

 ありがとうございます。「SENSORS」はいわゆる制作局ではなく、インターネット事業局で制作している番組です。社内では「番組」というより「プロジェクト」と位置付けていて、テレビ番組のみならず、Webサイトやイベントなどメディアミックスした情報発信にも力を入れています。世の中を変え得る「テクノロジー×エンタテインメント」を発掘・紹介、ときにはコラボレーションしていくことで、変化を促進する媒介、というのが正しい説明になります。

── テレビ番組の枠を超えた、新しい取組ですね。加藤さんはもともと、どのような番組を作られていたのですか。

 実は技術職で入社しました。テレビ局では番組制作を行う総合職、アナウンス職、技術職に分けて採用を行いますが、理系だったこともあり、採用は技術職だったんです。

日本テレビ放送網株式会社 インターネット事業局 インターネット事業部 加藤友規氏
日本テレビ放送網株式会社 インターネット事業局 インターネット事業部 加藤友規氏

 1年目の段階でデジタル放送の仕組み作りなどを担当させてもらいました。今で言う「d」ボタンをどう使うか、テレビの受信機側にはどんな機能が必要か、などを家電メーカーさんと議論していました。

── 1年目から。

 はい。技術開発の仕事もやりがいのある仕事でしたが、ビジネスやコンテンツ開発に興味を持ち、そのあとはモバイルコンテンツの企画や、当時「第2日本テレビ」と呼ばれていたインターネットコンテンツにチャレンジしたり、営業局でも働きました。

── 営業もされたのですね。

 当社の売上は約7割がテレビ広告なのですが、その売上計画を立てたり、クライアントと番組制作チームの調整などをしていました。大変でしたが、テレビ広告の商流が見えたのは大きかった。2011年からは編成局で、スマホやSNSを使ったメディア接点の作り方を考えています。その部門が、現在のインターネット事業局に移行しています。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2015/09/10 08:00 https://markezine.jp/article/detail/22989

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