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クリエイティブを“科学”する動画マーケティング

“コミュニケーションのきっかけになる”視点がない動画は拡散しない!シェアのメカニズムとは?


“話題化を狙う”Star動画の難しさ

 Star動画は、ソーシャルにおける動画の話題化を通じて、ブランド・商材に対する認知や好感を高めることを狙うオンライン動画施策です。

 初回で言及したようにクリエイティブの力が重要になるオンライン動画の世界において、その内容の面白さで話題化を狙うStar動画は、ある意味もっともオンライン動画らしい施策として、「動画マーケティングの華」のような印象があります。

 動画マーケティングに取り組む多くの会社が、一度は試したい施策、といっても過言ではないかもしれません。

 一方で、企業が作り慣れたテレビCMとは大きく違う考えかたが必要とされ、生半可に手を出すとうまくいかない難易度の高い施策でもあります。その難しさの根本にあるのは、「拡散」すなわち視聴した人が自発的に知人友人に動画を紹介する、という現象を起こす必要性です。

 自発的に見たくなるクリエイティブであるだけでなく、人に紹介したくなるようなクリエイティブでないと、Star動画にはなり得ないのです。

 Viibarでは、再現性のある科学的な動画マーケティングを実現する取り組みとして、膨大な動画に関するデータの分析を進めています。

 その成果の一つとして、ViibarではStar動画を高い確率で制作するための手法を確立してきました。それは、Star動画の条件、シェアを起こすフレームワーク、具体的な技術からなりますが、今回はStar動画の条件についてご紹介することで、「シェア」のメカニズムを明らかにしたいと思います。

Star動画は「コミュニケーションの道具」

 オンライン動画における「拡散」とは、主にSNSを通じて、動画がシェアされていくことをさしています。

 つまり、視聴者がFacebookやTwitterのタイムライン等に、その動画を投稿する行為が連鎖することです。そして、FacebookやTwitterへの投稿は、友人知人や不特定多数に向けて、「その動画を紹介した自分」を発信するコミュニケーションとも言えます。

 面白い動画を紹介したならば、「面白い動画を知っている自分」を表現し、社会問題の解決を訴える動画を紹介したならば、「社会問題に対するその動画のメッセージを支持する自分」を表現しています。

 この「コミュニケーション」としての動画シェアという観点が、Star動画の重要なポイントであり、全てのStar動画に共通する条件です。SNS上で動画をシェアする人々は、動画を「他人に対するコミュニケーションの道具」として用いているのです。

次のページ
「他人に対するコミュニケーションの道具」としての条件

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この記事の著者

小野 敬明(オノ タカアキ)

外資系コンサルティングファームにて戦略コンサルティングに従事した後、2014年に企業のデジタル動画マーケティングを支援する株式会社Viibarに参画。自社のマーケティング活動を統括すると共に、動画を活用したマーケティング戦略や、データを基にした動画の企画・制作メソッドの開発を行う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/03/11 20:28 https://markezine.jp/article/detail/23142

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