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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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今日からはじめるアフィリエイトマーケティング実践講座

第5回 プログラム設定&アフィリエイトリクルーティング(前編)


サイト(企業)の知名度/信頼度

 当然ですが、ナショナルブランドなど、知名度が高くアフィリエイトサイトの運営者がよく知っている企業の実施しているアフィリエイトプログラムであれば、それだけで目に留まりやすくなります。単に馴染みがあるからという理由だけでなく、そういった知名度の高い企業と提携をしてリンクを張ること自体が、アフィリエイトサイトの満足につながってゆくこともあるからです。特に初心者にその傾向はあります。

 また、よく知られているサイトであれば、サイトの訪問者も安心してそこを訪れさらには買い物や資料請求も比較的抵抗感なく行えます。広く一般に知られているわけではないものの、専門分野では高く評価をされている企業もあるでしょう。「自作PCのパーツ販売ショップでは老舗として知られている…」「日本で初めて△△△配合の基礎化粧品を販売し雑誌等でも話題となった…」など、強みとしてアピールできることがあれば、簡潔にしっかり説明しましょう。

 正直、ECサイトの中には、うさんくさそうに思えてしまう企業も数多く混じっています。虚偽や誇張はもちろんNGですが、自社が安心して提携してもらえる企業であることはしっかり理解してもらえるよう工夫していきましょう。

商品やサービスの魅力

 特定の商品の購入やサービス申込み、資料請求などを成果対象としている場合は、商品やサービスの紹介やアピールが中心になります。この時、勘違いしやすいのが、アピールする相手は「一般消費者」ではないということをしっかり理解してください。サイトや広告でエンドユーザ向けに使っているキャッチコピーをそのままアフィリエイト向けに転用しているケースを頻繁に見かけますが、それはあまりに手抜きというものです。

 アフィリエイトサイト相手に「いい商品なので、ぜひ購入を検討してください」というトーンで呼びかけるだけでなく、「こういう理由でいい商品ですし、今まさに話題になっているので、あなたのサイトで紹介をしたらきっと成果につながるはずです」という切り口で語り掛けていきます。どんな雑誌で紹介された、とか、購入者の△%がリピート利用している、など、具体的な情報を盛り込むと説得力が増すこともあります。もし可能であれば、一般には公開していない売上金額なども、「販売パートナー向け」ということで公開することができるといいでしょう。

 また、アフィリエイトサイト運営者は、それぞれ自分の媒体を持った人たちです。「どんな層のユーザの興味をひく商品なのか」「自分のサイトは育児をテーマとしているのだが、マッチするのか」といったことに高い関心を持っていますが、決してその分野のプロとは限りませんので、今ひとつそのあたりがぴんとこないこともあります。商材のターゲットについても、文字数が許す範囲で書いておくと親切でしょう。

プログラムの魅力

 サイトや商品の魅力と並んで重要なのがこれです。アフィリエイトサイトに響く、プログラムの魅力とは何でしょうか?

  • コミッションの高さ
    「コミッションが高い」「同ジャンルの他社と比べて高い」「資料請求としては高い」など、絶対的あるいは相対的にコミッションが高い場合にはそこをアピールします。コミッションの高さは、何よりも目を惹きます。
  • 成果ハードルの低さ
    「無料の会員登録だけで成果になる」「無料サンプル請求が成果なので紹介された人も嬉しい!得する!」「無料オンライン査定はわずか5分ほどと簡単なので気軽に試してもらえる!」などです。いくらコミッションが高くても、「無料会員登録するのに何十項目ものアンケートがある」「高額商品の購入が前提」などハードルが高いものでは、その魅力は大幅ダウンです。無料サンプル進呈など、エンドユーザにメリットがあるものは歓迎されます。
  • プレゼントキャンペーンなどを実施 
    これはわかりやすいですね。エンドユーザの興味をひくプレゼントキャンペーンを定期的に実施しているところであれば、バナーやテキストリンクにもその情報が盛り込まれるので、非常に送客しやすくなります。また、懸賞やプレゼント情報を集めて紹介している、懸賞系・お得系などのアフィリエイトサイトの運営者の目にもとまります。
  • 再訪問有効日数が長い 
    アフィリエイトサイトの間でも、しっかり理解して気にしている人は少ないかもしれないのですが、この再訪問有効日数の長短が成果件数にもたらす影響は結構大きいです。熱心に取り組んでいるアフィリエイトサイトほど重要視する傾向にもあります。日数をECサイト側で決めることができるASPで、同ジャンル他社との比較で「長い」といえるようであれば、アピールしておきましょう。
  • 本人成果がOK  
    アフィリエイトサイトの運営者本人が商品を購入したり資料請求したりした場合でも成果として認めるのであれば、それもしっかりアピールします。積極的にサイトで紹介するかどうかはともかく、自分で買い物やサービス利用したくなった時のために、まずは提携申請をしておこう、と判断してくれるかもしれません。

 「本人成果だけを目的にした人と提携してもあまり意味がないのでは…」と思われるかもしれませんが、まず本人に利用してもらって、その体験をもとにアフィリエイトしてもらうことは、インターネットにクチコミ情報を広げると言う観点からも歓迎すべき事です。提携さえしてもらえば、その後は「提携アフィリエイト向けメール」というコミュニケーション手段を使って、自社のアフィリエイトプログラムの魅力を理解してもらったり、あるいはコミッションアップキャンペーンなどで興味を持ってもらったりすることもできます。本人成果を可としているのであれば、ぜひそれをトリガーに広く提携してもらうよう積極アピールしていきましょう。

  • インセンティブプランや提携サイト向けの特典がある
    高い成果をあげれば、コミッションを上乗せするといったインセンティブプランや、アフィリエイトサイト向けのプレゼント企画を行うのであれば、今後の予定という形でもいいので、その情報もしっかり書いておきましょう。「やる気のあるECサイト」として好印象を持ってもらえます。また、上位アフィリエイトには優遇があると明記することで、本格的にアフィリエイトを行い、成果をあげている人に魅力を感じてもらえます。プログラム開始時には、期間限定でコミッションを高めに設定したり、提携サイトの中から抽選でプレゼントを進呈したり、ということもあるでしょう。それらの情報も忘れずに入れましょう。「あとで必要になったら提携すればいいや」と思うのではなく、その場で提携申請ボタンを押してもらうひとつのきっかけになります(ただし、キャンペーンなど期間が限定されているものは、終了の直前に内容を更新することを忘れずに)。

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この記事の著者

和田 亜希子(ワダ アキコ)

1994年早稲田大学政治経済学部卒。住友銀行、ライコスジャパン(検索エンジン)、カレン(メールマーケ支援)を経て2001年独立。アフィリエイトASP「LinkShare」からの受託で、個人アフィリエイト支援業務やアフィリエイトコンテストの開催に携わり、またECサイトのアフィリエイト導入やアフィリエイト・リレーションシップ・マネジメント(ARM)にも従事している。1999年に立ち上げた日本で最初のアフィリエイト専門情報サイト「アフィリエイトINDEX」をはじめ、「東京ホットスポット情報館」「東京...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/10/05 13:02 https://markezine.jp/article/detail/231

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