開発方法にまで貫かれる簡便性と、「Opera ウィジェト」の具体的活用事例
この汎用性に対するこだわりは、開発方法についても貫かれている。開発に必要な要件は、テキストエディタやZIP圧縮ソフト、そしてWeb標準技術についての知識のみで、一般的にWebアプリケーションの開発の仕様要件と何ら変わりないという。
つまり、使い慣れたEcripsのような開発ソフトも使えるというわけだ。また、日本語での開発チュートリアルも用意されているという。その後、久保氏によって簡単なデモンストレーションが行われ、その簡便性が実際に紹介された。
さらには、そうした開発についての情報提供も充実させている。たとえば、ソースコードをいっさい使うことなく、ウィザード形式でオリジナルのRSSリーダーとYoutubeビューワーが開発できる「Widgettize」などをはじめ、開発者向けのチュートリアル、サンプルコード、ライブラリが多数掲載されている「Dev.opera」、デスクトップ版に搭載可能な「ウェブ・デベロッパー・ツールバー」などである。
そして、最後に「Opera ウィジェット」の活用事例として、au端末への搭載例が紹介された。そのサービスとは、「待たせない待ち受け画面へ」をテーマに、2007年の秋冬モデルの一部に搭載された情報提供サービス「au one ガジェット」として利用できる。待ち受け画面でウィジェットが動作し、インターネット上の最新情報を表示するため、データ取得のために「待つ」必要がない。
最後に久保氏は、「今後もさまざまなパートナーとの協業によって、インターネットの可能性を追求していきたい」と述べ、セッションを締めくくった。