ネット視聴率調査会社のネットレイティングスが発表した、2007年11月度のインターネット利用動向に関する調査結果によると、主要テレビ局11局のサイトの総利用時間(Total Minutes)の合計が、連続ドラマの不振などの影響もあり、3か月連続で減少していることがわかったいう。
今回集計対象となったテレビ局は、NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、よみうりテレビ、MBS毎日放送、関西テレビ放送、朝日放送、テレビ大阪の11局のウェブサイト。これらのサイトの11月の総利用時間は1.85億分で、前月比7%減、過去1年間で最高となった今年8月(2.81 億分)から3か月連続で減少している。テレビ局のサイトの人気コンテンツは連続ドラマに関するものが多いことから、今回の利用減少傾向は、今秋のドラマの視聴率不振が影響していると考えられるという。
また、過去12か月(2006年12月~2007年11月)を対象にした、テレビ局別の「年間総利用時間ランキング」では、NHKが民放各局に大きな差をつけてトップとなり、2位がフジテレビ、3 位がTBS となっている。
ネットレイティングスのチーフアナリスト萩原雅之氏は、「今回算出した総利用時間(Total Minutes)は、テレビ視聴率でいえばテレビ局別の総GRP(視聴率総積算数)に近い概念として、メディアパワーを測る有力な指標となる可能性があり、そのような時代には、GyaO、Yahoo!動画、YouTube、ニコニコ動画なども、テレビ局にとって時間シェアを競うライバルとなるはずだ」と述べている。
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プレスリリース:「テレビ局サイトの総利用時間(Total Minutes)が3 カ月連続のマイナスに年間総利用時間ランキングは、1 位NHK,2 位フジテレビ、3 位TBS」(PDF)
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