密なコミュニケーションで最適化のスピードもアップ
minimoは従来のECやゲームアプリとは異なり、インストール後にユーザーがすぐ利用しなかったからといって、消極的なユーザーとは判断できない。なぜなら、美容サロンに行きたいという欲求は、その人の髪やネイルの状態に左右されるからだ。
「ですから、日々の広告運用に関しては、会員登録をKPIに判断し、1ヶ月から数ヶ月の中長期的な視点でROIやROASを計測しています」と本坊氏。それよりも、同氏が感じる大きなメリットは、PDCAを細かく回せることだという。
「一般的な媒体社さんだとCPI運用になるので、我々が目標とするROASから割り戻したCPIでお願いするスタイルとなります。その後、実際の会員登録のレポートを週1くらいでお返ししますが、それだと、クリエイティブごとやキャンペーンごとに細かく回すことが難しい。その点、nendだと会員登録の数を、広告ごと、メディアごとに見ることができるので、運用がとても楽ですし、細かく見ることができるので助かっています。さらに、nendさんとは密な連携がとれるため、目標とする会員登録のCPAにあわせていくスピードが本当に速いですね」(本坊氏)
実際minimoでは、インストールと会員登録の二つの地点でマルチコンバージョン™機能を使って運用したところ、メディアごと、クリエイティブごとで会員登録率に大きな開きがあることが分かった。当然、各メディアの会員登録率を元にした運用を行っており、質を維持した獲得数の拡大を実現している。
美容サービスの広告に動物? チャレンジから判明した意外な効果
さらに本坊氏はマルチコンバージョン™機能の安心感があるおかげで、様々なチャレンジができると語る。例えば、minimoは美容サービスなので、女性やネイルの写真をバナーの素材に使うのが一般的な考え方となるが、そこをあえて、全く関係のない素材を使って反応を見ているのだという。
「動物写真など、最初は“え?”と思う素材をチャレンジしてみたら、意外と女性の写真を使うより反応が良かったんです。また、試しに写真無しのイラストベースのバナーにしてみたら、主婦向けのレシピサイトで大ヒットしました。主婦層はメインターゲットではないのですが、そこで開拓の可能性があるんだなと気づけたことは大きな収穫でした。こうやって、会員登録まで到達しているのを確認しながら、安心してトライ&エラーを細かく回せる点が大きなメリットですね」(本坊氏)