リリース初月からマネタイズの手応えあり
現在、多くの日本企業がインフィード広告に敏感となり、バイドゥに問い合わせが増えていると髙橋氏は語る。今後、バイドゥのインフィード広告への認知が高まるにつれ、その数はさらに伸びてくるはずだ。
「ローンチ月初の実績も好調で、マネタイズの手応えは中国側でも強く持っています。手机百度(Baidu Mobile)の1日のアクティブユーザーが1.2億人という点も後押しの材料になります。日本のみなさんにも、なじみのあるアドネットワークに近い管理画面で操作できるので、違和感なく活用いただけると思います」(髙橋氏)
今まで触れてこなかったサービスに対して不安を感じる人は多いはず。しかし、バイドゥの広告管理画面は、日本で提供されている各種広告の管理画面と類似したUIのため、簡単に操作できる。
強大な三つのメディアに配信
そして、バイドゥのインフィード広告は、現段階では主に三つのメディアに対し配信することができる。
・モバイル版のアプリ(手机百度/Baidu Mobile)
・モバイル版のブラウザ(百度浏览器/Baidu Browser)
・モバイル版のファンサイト(百度贴吧/Baidu Fans)
「中国人の大半はモバイル版のアプリを使って検索します。初めて持った携帯電話がスマートフォンというユーザーが多く、アプリの利用に対する抵抗感が日本よりも低いためです。1日60億PV以上の膨大なインプレッションからアドネットワークとほぼ同じ条件で出稿ができるのも魅力だと思います。
ファンサイトについては、約2,700万のコミュニティが存在し、1日のPVは約35億になります。アプリやブラウザに比べ、旅行や自動車、生活といった多数のテーマ別に広告の出し分けが可能なので、効率よく訴求ができます」(髙橋氏)
こうした場を活かしてインフィード広告の配信を行うと、中国からの訪日旅行者への効果的な訴求につながる。
「例えば、日本に来たものの、妻の買い物に付き合わされ飽きてきた夫が、暇つぶしにスマートフォンを触り始め、バイドゥを利用するといったシーンは十分考えられます。その際に、日本の滞在者という制限をつけて、配信をすることでまさにこれから出かけよう、買い物をしようというユーザーにアプローチすることが可能です」(髙橋氏)