キャンペーン全体で売上と新規顧客数が増加

── 新しい顧客層に響いたかどうかについては、どういった指標で測られたのですか?
態度変容調査(attitude change research)を使いました。この調査では、20代前半と、20代後半を対象に実施したのですが、20代前半のほうが、20代後半よりも態度変容の伸び幅が良かったという結果が出ています。Viibarさんの過去の事例と比較しても、かなり良い数値だと聞いていますので、その点は満足していますね。
── 態度変容以外のKPIはありましたか?
KPIについては、動画広告だけではなくて、期間中のキャンペーン全体で、売上や新規顧客数が増加していれば良いかなと思っていました。実際に、今回のキャンペーンでは、通常期よりも新規顧客数が通常の1.2倍くらい増加しています。また、売上は約15%アップしました。動画で話題づくりもできたので、費用対効果に関しても、キャンペーン全体としては成功だったと思います。
── 今までのCM制作とViibarのようなクラウドの動画制作に違いは感じましたか?
制作の進行などに、大きな差はないのですが、動画制作における私の立ち位置がまったく異なりましたね。CM制作は、超がつくような大きな広告代理店とプランニング制作会社だったので、現場もわりとピリピリした感じで、私はあまり口出しできない雰囲気でした。できたのは、衣装のズレを調整するといった指示くらいですね。
Viibarさんとの動画制作は、現場にも良い意味での緊張感はありますが、そういったピリピリしたムードはありませんでしたね。私も自由に意見できましたし、クリエイターさんとフラットに話せたのは良かったなと思います。
── 広告配信以外で動画の活用法について教えてください。
RUNWAY channelのLPには、もちろん動画を掲載しています。そこで、モデルさんの着ているコーデを紹介し、販促につなげていますね。
── 動画配信もViibarに依頼していただいた理由を教えてください。
動画の目的を、社内で理解してもらうのは容易いことではないので、そこは専門の会社にお願いしたほうが、良い提案をいただけると思ったからです。 また、動画を視聴した方に対して、通常のバナー広告を使うか、DSP広告をやるかどうかといった検討も、すべてViibarさんにプランニングしてもらいました。
── 今回の取り組みを通じてWeb動画の可能性についてどう思われましたか。
やはり、Web動画はおもしろいですね。今までにやってこなかったタイプのクリエイティブで、ユーザーの反応を見られたことは、非常に良かったと思います。今回初めてのチャレンジでしたが、今後もっとやっていきたいですね。
── 動画を使ったマーケティングで、今後やってみたいことはありますか?
動画制作については、最近流行っているマネキンチャレンジに興味がありますね。ファッションに親和性が高いネタだと思うので、ビジュアル的にも、カッコよさと面白さを融合できるような気がします。ブランドはカッコいいけど、RUNWAY channelでやっていることはお祭りとしておもしろいよねといった方向性に持っていきたいので、うちのサイトに合ったネタなのではないでしょうか。
また、ニュースに取り上げられるなど、もう少し目に見える感じで、動画の二次拡散ができればもっと嬉しいなと思っています。