媒体社C Channelが語る手応えとは?
C Channelは、2016年春から広告主(出稿側)としてオーディエンスネットワークを利用。広告主としての効果を実感しながら、同年12月より媒体社としても利用を開始した。実状は、それぞれで高い収益性をもたらしているとのことだ。
広告主と媒体社、両者の立場で利用するC Channelはオーディエンスネットワークをどのように捉えているのか。前提としてC ChannelとFacebookとの相性の良さがあるという。
「サブアカウントも含めると、FacebookのC CHANNEL関連のアカウントに約700万人のユーザーが集まります。C CHANNELはソーシャルログインを採用していますが、最も多いのがFacebookログインという点からも、C CHANNELユーザーとの親和性が強いことがわかっていた。オーディエンスネットワークによるマネタイズは、理に適った状況でした」(C Channel 鈴木 精介氏)
さらにC Channel鈴木氏が強調したのが、媒体社として参加した昨年12月以来、目にしてきたeCPMの高さだ。1000インプレッションに対して収益額がどれだけあがったかの収益性を示すeffective CPMは、ピーク時で35USドルを記録したという。
「C CHANNELへのトラフィックをどうマネタイズできるかは常々の課題です。私たちは、他の動画ネットワークでも全般的にeCPMが高めに出ていますが、その基準よりさらにeCPMが2〜3倍高い。今はeCPMに寄せるか、フィルレート重視かをその都度調整しながら運用中です。平均で記録する20USドルにしても、国内の有力動画ネットワークで通常400円から500円くらいだと結構いい数値で、高くて1,000円~1,500円くらいという状況なので、違いは歴然です」(C Channel鈴木氏)
広告主としては集客・出稿の効率を評価
では広告主という立場だと、C Channelはどう考えているだろうか?Facebookの公式リリースによると、通常のFacebookとInstagramに加えて、オーディエンスネットワークを介した広告配信のほうが、リーチが約16%向上するという結果を公表している。
「広告主の立場からも、Facebookの効率性の良さは実感しています。FacebookとC CHANNELとの親和性の高さを背景に、Facebook広告だけでもCPCは安価に出ていましたが、オーディエンスネットワークだとさらに半分から3分の1程度安価に運用できます。アプリのインストールを示す指標のCPIも、似たような効果の高い結果が出ています。出稿を通じた集客面でも有効に利用できています」(C Channel鈴木氏)
他の動画アドネットワークへの出稿と異なり、そもそもCVRやCTRが高く出ている、とC Channel鈴木氏は補足する。Facebookのユーザーデータに基づいて外部のネットワークに配信(出稿)されるため、よりユーザーが求めている広告が出やすい分、自ずとコンバージョン率やクリック率が高くなるわけだ。オーディエンスネットワーク経由のC CHANNELユーザーの継続率も、通常の新規ユーザーの継続率より高いとのこと。
現時点では、総じて主だった指標で効果が出ているため、C Channelではオーディエンスネットワークの出稿割合を高める検討も始めている。