SNSにおけるハッシュタグの役割とは
今日、SNSにおける「ハッシュタグ」利用の急増にともない、「キーワード戦略」の重要性がさらに高まるとともに、そのあり方も大きく変化しています。自身の投稿内容に応じて「#(ハッシュマーク)」の記号とともに付与するキーワードである「ハッシュタグ」は、Twitter、FacebookなどのSNSでも用いられていましたが、Instagramユーザーの増加にともない、ここ数年で急激に浸透し、進化を遂げています。

SNSのハッシュタグはいわば「検索対策の手法」。そのキーワードで他のユーザーがSNS内検索した際に、検索結果として表示されることで自身の投稿を閲覧される機会を増やすことが目的です。とはいえそこまでの強い目的意識がなくても、「他人の投稿で見たからマネして付けてみよう」といったライトなモチベーションで使われることも多いのが、昨今のハッシュタグです。
ハッシュタグが巻き起こすスパイラル
たとえば最近、女性の間で人気となっているInstagramのハッシュタグは「#餃子女子」4,374件、素敵な朝の光景を投稿する「#e朝」61,689件、「#赤リップ」77,604件などです(件数はすべて2017年3月10日時点)。これらのハッシュタグトレンドはすべて、「他人の投稿でハッシュタグを見かける」→「『自分もやってみよう』とアクション・撮影し、同じハッシュタグを付けて投稿する」→「その投稿がさらに他の人の目に触れる」というスパイラルから生まれています。
これまでは主にメディアに取り上げられることによって、キーワードは認知を獲得し、普及していきました。しかしSNSユーザーが急増した“ハッシュタグ時代”の現在は、キーワードがSNSでハッシュタグとしても使われ広がることで、これまで以上にダイレクトでスピーディーな態度変容を引き起こしており、その拡散力も格段に増しています。これが、キーワード戦略の重要性が高まっている理由。キーワード設計においてはハッシュタグとしての使われ方や広がり方を強く意識する必要があるのです。
