BIGLOBEは、スマホを所有している生活者を対象に「若者のスマホ利用実態に関する調査」を実施した。調査結果のトピックスは下記の通り。
- スマホネイティブな10代の約7割にとって初ケータイがスマホである一方、運動部員はスマホデビューが遅めであることがわかった。
- 女子高生の「スマホを捨ててしまいたい(離れたい)と思った経験」は27.0%、「スマホに助けられたり、救われたりした経験」は63.0%で、いずれの指標も他の年代と比べて高い傾向となった。
- 10代の一日のテレビ視聴時間は他の年代と比べて短く、1時間未満が4割を超えた。一方、10代はスマホ動画視聴時間が長く、「1時間以上」が37.0%、「3時間以上」が13.8%となった。
- スマホコンテンツ課金経験が多いのは男子学生で、課金対象は男子は「ゲーム」、女子は「LINEスタンプ」が多かった。
10代の約7割、初ケータイがスマホ
スマホネイティブな10代の67.9%が初めて自分専用として持った携帯電話は「スマートフォン」と回答。20代と比較して14ポイント近く上回ることがわかった。なお、「初めてスマホを持った年齢」を、大人世代も含めて、学生時代の部活動別に調査したところ、「運動部系」の人はスマホデビューが遅い傾向があることがわかった。
女子高生のスマホ依存、捨てたいこともあるが救われることもある
女子高生は「スマホを捨ててしまいたい(離れたい)と思った経験」、「スマホに助けられたり、救われたりした経験」ともに他の年代と比較して回答割合が高かった。特に、スマホにピンチを助けられたり、心が救われたりしたことがあると回答した人は63.0%と、他の年代性別を大幅に上回る結果に。具体的なエピソードとしては、「辛いことがあってもLINEで友達と話したりできた」「悩んでいたときにネッ友の人が相談にのってくれたりした」など、コミュニケーションに関する回答が挙がった。
「若者のテレビ離れ」の実態
テレビ視聴時間は、年代が若くなるほど3時間以上の長時間視聴の割合は少なくなっており、10代ではテレビ視聴1時間未満が4割を超えた。一方、10代のスマホ動画視聴時間は他の年代に比べて長く「1時間以上」が37.0%、「3時間以上」が13.8%となった。「若者のテレビ離れ」と言われているが、その実態として「テレビもスマホ動画も見るが、スマホ動画を長時間見る」傾向が明らかとなった。
スマホ課金、男子は「ゲーム」、女子は「LINEスタンプ」に
スマホアプリおよびスマホコンテンツへの課金経験は、女子学生よりも男子学生のほうが多かった。課金対象は、高校生男性では1位が「ゲームの購入」で、2位は「LINEスタンプ」、大学生男性は1位が「LINEスタンプ」で、2位は「ゲーム内アイテムの購入」となった。女子学生では、高校生・大学生ともに1位「LINEスタンプ」、2位「音楽の購入」となった。
【調査概要】
調査名:若者のスマホ利用実態調査
調査対象:インターネットを利用し、スマホを所有している全国の10~40代男女
15歳~18歳の高校生、18歳~29歳の大学生、30~39歳、40~49歳 各100人合計800人 調査方法:Webアンケート
調査期間:2017年3月13日~15日
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