「つながる」を超えろ SNSの先にある可能性
最後にゴードン=レヴィット氏は、『FIRST STARS I SEE TONIGHT(今夜初めて見た星)』という短編動画を放映した。これは目の不自由な16歳の女の子が、父が入手した赤外線カメラによって、初めて星を見ることができたというストーリー。日記の投稿をもとに、脚本や配役、CGが加えられた作品だ。

「この作品は、孤立した人では作ることができませんでした。ここにこそ、ネットの可能性が秘められているのです。こうした可能性はアート作品を作ることだけに限られているわけではありません。他の産業でも、このような可能性を引き出せるのではないでしょうか。
ジャーナリズムでは、数多くの人が個人個人の出来事について投稿しています。こうしたことを、コラボレーションにより、より良いコンテンツに作り上げることはできないでしょうか。また、このようなコラボレーションプロジェクトで、世界中の子ども達が共同作業をして新たな学習経験をする仕組みは作れないでしょうか。また、政治活動ではどうでしょうか?

オンライン・カルチャーは、もう少し成長するべきです。単につながるだけでなく、コラボレーションし、手を取り合って新しいものを作り出すべきなのです。テクノロジーには、まだまだ私達の能力を引き出す可能性があるのです」