高精度に親和性の高いユーザーと広告をマッチング
oCPC配信について鈴木氏は、「最先端であると同時に、スマートニュースらしさが出ている」とも語った。同機能の導入前は、クリエイティブごとに均等に予算が消化できていたものの、良い結果の出ているクリエイティブの効果を引き上げるのが難しかったという。
しかしoCPCの導入後は、ゲームとの親和性が高そうなユーザーに出すクリエイティブの精査が自動的に行われるようになり、かつそのマッチングの精度が高くなったのだ。
「我々の課題として、出稿量が多いために、広告との相性が悪いユーザーにも広告が届いてしまい、不快感を与えてしまうケースもありました。oCPC配信では、届いて欲しい方にきちんと届いている。これはスマートニュースさんならではですね」(鈴木氏)
獲得数は増加、その上CPIはダウン
導入後の効果について鈴木氏に聞いたところ、KPIに設定していた数値は、どれも明らかに向上したという。
「oCPC配信は複数タイトルで活用しているのですが、一番効果の良かったタイトルでは、CTRは2.1倍になりました。クリエイティブを改善しただけではとても達成できない数字なので、それだけoCPC配信で最適なユーザーに広告が届いていたのだと思います。
また、CVRは1.2倍、コンバージョン数でいうと1.6倍になりました。コンバージョンのボリュームを増やしながら、CPIも10%下がっていたから驚きです」(鈴木氏)
従来の自動最適化で直面していたような、ボリュームが出ない、効果がシュリンクするといった問題は解消されていたという。また、自動最適化が進むまでのスピードがとても速い。
「PDCAサイクルをとても早く回せるため、効果を安定させるのが容易でした。他媒体の自動最適化機能はクリエイティブを変えるかどうかの判断をするまで、ある程度待ち時間が必要だったのですが、それがとても短縮され、発展的な議論をしやすくなりました」(鈴木氏)