100年の歴史があるDMA公認の資格、その特徴は
そのデジタルの波に対応できる人材の育成に寄与できるとフュージョンが注目しているのが、今回紹介する「ファンダメンタルマーケター資格」だ。同資格は、米国で1917年に設立されたマーケティング協会である「DMA(データ&マーケティング協会)」が運営している。この協会には49ヵ国の約1,600社が加入しており、フォーチュン100の企業の大半が加入しているという。
「加入企業には広告主が多いですね。協会では、年中ネットワーキングの場を提供し、情報交換を盛んに行っています。常に新しい事例などの情報を、マーケティングの実務家から直接教えてもらえるというのも魅力です。自社で解決できない問題を、講師に聞くこともできます」(谷田貝氏)
同資格の日本版では、米国版の資格取得に必要な17教科から、現代のマーケティングにおいて必須となる10教科を抜粋している。
「10教科を学ぶことで、デジタルマーケティングの全景が、より深く理解できます。それに、今主流になっているキャンペーンは、クロスメディアで展開されるものがほとんどです。そのため、自分の担当部門の媒体だけでなく、隣部署のメディアについても深く知ることで、相乗効果を得られるキャンペーンを考えられるようになります」(花井氏)
eラーニングでの受講を可能に
では、米国の資格受講者はどういった動機でファンダメンタルマーケター資格を取得しようと思ったのか。谷田貝氏は次のように語る。
「広告主が圧倒的に多いこともあり、ここで知識を付けて、代理店との折衝力を高くする狙いがあるようです。いわれるがまま施策を行っているだけでは真の成果にはつながりませんからね。代理店もより高い効果をもたらす提案をするべく、日夜研究しているため、互いを高めあえるパートナー関係が構築できています」(谷田貝氏)
米国では年間3,000名以上が受講しており、資格取得者には認定マークを名刺などに入れることができる。
「米国で名刺交換をすると、“DMAで学んだんですね”とすぐわかってもらえるような認知度の高い資格です。日本でもそういった立ち位置にするべく、認知を広げていきたいですね」(花井氏)
資格取得のための学習は、すべてeラーニングで行われる。1教科3時間ほどで、合計30時間学習した後に、修了試験を受ける。10教科からそれぞれ10問ずつ合計100問で構成されており、80%以上の正答率で資格取得となる。資格認定証はWeb上で見られる他、希望者にはフュージョンから郵送もしている。