LINEならではのモニター数と回収力の高さが強み
MZ:「LINE Research Platform」上で調査するメリットはなんでしょうか。
地福:3つあると思っています。1つ目は、プロフィール登録をしている方の人数の多さです。スマートフォンからの登録者が100%で、アクティブな方に関しては300万人います。ちなみに、そのうちの170万人は29歳以下になります。また、コンタクト可能なレベルで行くと980万人ほどのモニター組織を抱えています。

2つ目は回収期間の短さですね。LINEはメールに比べると回収力が高く、短期間で調査を終了することができ、具体的には60分以内で45%超の方に回答してもらえたケースもあります。もちろん、バイアスのかかった回答も出てくると思うので、そのあたりを調整するのは回収時のテクニックが必要です。

MZ:若年層への調査もしやすく、かつ回収期間も短いんですね。どちらもスマートフォン100%ならではの特徴なのでしょうか。
地福:若年層にアプローチできるのは、インセンティブの影響も大きいと思います。アンケートに答えるとインセンティブとしてLINEポイントを付与していて、LINEポイントであればスタンプなどの低単価商品とすぐ交換できるので、それがウケているのもあると思います。
また、回収期間の短さに関しては、お友達などとコミュニケーションするツールであるLINEにアンケートの情報をプッシュ通知とともに届けるので、見てくれる方が多いんだと思います。
現状3日間で一定数の回答を集める際、最初の1時間あれば先ほどお伝えしたように約半数は集まります。これまでPCでリサーチを行う場合、土日に行うケースが多かったのですが、平日の夜に向けてメッセージを打つだけで必要な数の回答が回収できるはずです。
3つ目のメリットは「フレッシュ」
MZ:3つ目のメリットはいかがでしょうか。
地福:3つ目はフレッシュなモニターが多い点ですね。我々が調査したところ、他のリサーチ会社のパネルに登録していない方が7割近くを占めています。これまでの調査パネルには、同一の方が複数登録されることが多い中で、ここまでフレッシュな方が集まるのは珍しいと思います。

MZ:7割は多いですね。調査をする中でフレッシュさを感じる場面はありましたか。
地福:例えばグループインタビューを行うとリアクションが初々しいですね。いい意味で調査に慣れていない方が多いです。調査をする側としては、なるべく普通の感覚を持った方にきていただきたいので、これはとても大きなメリットだと思っています。商品に無関心な方や潜在層が、自社商品に対してどういった感想を持つかを調べるのに有効なのが“市場調査“かなと思いますので、その意味で質のよいパネルになっていると思います。
MZ:PCの調査にもいい点はもちろんあると思うのですが、御社のサービスと他社のリサーチサービスを使い分けるにはどうすればよいでしょうか。
地福:普通の感覚の方に日常感覚の中でさっと答えていただく時は弊社のサービスが有効ですね。反対に、PCなどの調査パネルの場合は、熟考を要する、設問数が100を超えるような大規模調査が向いていると思います。スマートフォンで100問近くの問題を答えるのは骨が折れますからね。