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15兆円を突破した国内BtoC-EC市場 経済産業省「電子商取引に関する市場調査」はEC事業者必読!

EC化が進んでいるカテゴリーは?

 物販系分野に関しては、EC化率も算出されています。EC化率=BtoC-ECの市場規模÷BtoCの商取引市場規模×100です。「どれだけネット購入が進んでいるか/遅れているか」を示す指標ですね。

 下図は、カテゴリー別のBtoC-ECの市場規模とEC化率をグラフにしたものです。

  • EC化率は、物販系全体では5.43%
  • 「事務用品、文房具」、「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」では3割前後、「書籍、映像・音楽ソフト」では25%程度のEC化率
  • 一方、「食品、飲料、酒類」はEC化率2.25%と低くなっている

 「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」についてEC化率の変化を確認すると、2014年から2016年で5.8ポイントも上昇していました。一方、先に確認した家電大型専門店の商品販売額は同期間で約8%減少していました(経済産業省「商業動態統計」より)。家電大型専門店からネットへのシフトが進んでいそうです。

 「書籍、映像・音楽ソフト」については、中には「ほとんどネットで購入している」という人もいるのではないでしょうか。デジタル分野のカテゴリーに「電子出版」、「有料動画配信」、「有料音楽配信」がありますが、今後はそちらへのシフトも進んでいくのかもしれません。

 「食品、飲料、酒類」は、現在のEC市場規模も比較的大きく、かつEC化率が低いのでポテンシャルが大きく感じられますが、EC化率が低い理由として、以下が挙げられていました。

  • 一部の生鮮食品等、ECに不向きな商品が含まれること
  • 食品をECで買う文化が根付いていないこと

 ネットスーパーなどが更に活用されるようになると、EC比率は少しずつ上がってくるのでしょうか。

 以上、「電子商取引に関する市場調査」の報告書から気になるデータをピックアップしてみました。報告書には、数字だけでなくその背景やトレンドなど定性的な情報も記載されています。またBtoC-EC市場だけではなく、CtoC、BtoB-EC市場、越境ECについてもまとめられています。EC市場の動向をおさえる上では、欠かせない資料ですね。

この連載は?
本連載はマーケティングにおけるデジタル活用情報を伝えるウェブメディア、「D2Cスマイル」の記事を、MarkeZine向けに再編集した出張版です。出典元はこちらです。

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D2Cスマイル編集部(ディーツーシー スマイル ヘンシュウブ)

 株式会社D2Cが運営する、デジタルマーケティングの総合オピニオンサイトです。D2Cの多岐に渡る事業担当者の知見を元に情報発信を行っています。D2Cスマイルはこちら

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MarkeZine(マーケジン)
2017/07/28 12:00 https://markezine.jp/article/detail/26849

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