良いコミュニティは、自走する。

運営者があれこれ言わなくても、参加メンバーがアクティブに動くのは、うまくいくコミュニティの共通点です。いわゆる、「自走している」状態。前半で述べたようにコミュニティのタイプは色々ありますが、すべてのコミュニティに共通する理想の状態、と言えるでしょう。
たとえば、Facebookグループを一度設定すれば、あとはメンバーが勝手に投稿してくれる、という状態が自走しているコミュニティです。もう1つ私の経験から例を挙げると、私が立ち上げたLunchTripのイベントは、活動をしているうちに大阪のクルー達が勝手にイベントを運営してくれるようになり、また5つの保育園で月1回イベントが開催されるようになりました。これが「自走するコミュニティになった」状態です。(もちろんそれは、各地で優秀なクルー達の猛烈な努力があったことが前提ですが……)
コミュニティをもっと活性化させるための秘訣
コミュニティに貢献する人に対して何かお返しをすると、コミュニティはより活性化します。わかりやすい例として、食べログではいい投稿に「ピックアップ!口コミ」のラベルを付けていますよね。これは良い口コミを、コミュニティ全体に対して「この口コミは良い書き方ですよ」というようにお手本を見せる効果があります。コミュニティメンバーも、「こう書けばいいんだな」とわかります。
さらにいいレビューを書き続けると、その投稿者は「食べログおすすめレビュアー」に昇格します。これは、良い投稿をたくさんしてくれている人が評価されることを、コミュニティメンバーに知らせる効果があります。また彼らは好きなサービスとそのコミュニティからの自己承認欲求も満たされるのです。こういった仕組みはゲーミフィケーションと呼ばれています。
今回紹介したのは、コミュニティ運営の秘訣のほんの一部です。次回以降で、コミュニティマーケティング施策で成功している企業へのインタビューを通して、より具体的な秘訣を見ていくことにしましょう。
何より、コミュニティマーケティング活動はワクワクするものです。自分たちのメッセージに共感してて、それを楽しんでくれる仲間が増えます。是非その喜びをこの連載で皆さんにお伝えし、皆さんのコミュニティの活動が活発になればと考えています。また、コミュニティマーケティングの内容をより具体的に相談したい!という方はこちら、また講座を受けたいという方はこちらをご覧ください。