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おもてなし業界のデジタルマーケティング最前線

アドテク商品の売上750%増!業界に拡がるデジタルシフトの波、その最前線をウエディングパークに聞く


 ウエディング・ホテルなどのサービス業界は、“おもてなし業界”だ。サービスの質、おもてなしの心など現場が重視されるこの業界は、その特性ゆえデジタルシフトが少々遅れている。本連載では、ウエディング業界のデジタルマーケティングがどの程度進んでいて、どのような施策事例が出てきているのか。業界の前衛的な企業を訪ねて、その最前線を紹介していく。第1回目となる今回は、IT×ウエディングを軸に事業展開しており、主に結婚準備のクチコミ情報サイト「Wedding Park」を運営する株式会社ウエディングパークのアドテクノロジー専門部署「Wed Tech推進室」の大竹氏にお話を聞いてきた。

ウエディング業界のネット広告、3年間で大幅に拡大

 結婚準備のクチコミ情報サイト「Wedding Park」を運営する株式会社ウエディングパークは、IT×ウエディングを軸にした事業を展開している。2014年7月に設立された「Wed Tech推進室」では、ウエディング業界初となるアドテクノロジー(以下、アドテク)を活用した広告の商品開発を実施。現在は、海外リゾートウエディングをはじめ、結婚指輪、ウエディングドレスなど、ウエディングから派生した様々なサービスを展開している。

MarkeZine編集部(以下、MZ編集部):ウエディングパークがアドテクの専門部署「Wed Tech 推進室」を設けられたのが2014年、ちょうど3年ほど前のことです。MarkeZineでは、立ち上げから3ヵ月後に取材をさせていただきましたが、その後の展開はいかがですか?

ウェディングパーク Wed Techsui推進室室長 大竹淳介氏
ウエディングパーク Wed Tech推進室 室長 大竹淳介氏

大竹氏おかげさまで順調です。「Wedding Park」の広告商品には、クチコミサイト内のバナー広告などの純広告と、アドテクを活用した広告商品の大きく分けて2つがあります。アドテク商品を活用しているアカウント数は前回の取材時と比較すると倍増しています。

MZ編集部:前回は展望として「結婚式場のWeb戦略部隊を目指したい」と仰っていました。

大竹氏その目標についても順調に前進しています。2014年に取材を受けた時はアドテク商品を発売し始めたタイミングでした。その時と比較して、売上の伸び率でいうと750%の成長率です。

 アドテクの商品はGoogleを中心に大手プラットフォーマーと提携し、提供しています。Googleが主催する今年度の「Premier Partner Awards」では、アジア太平洋エリアの検索部門の最優秀候補者にも選出されており、ウエディングパークの掲載企業、出稿企業へのサポートのための基盤がより整ってきたと実感しています。

今が良いタイミング! 中小規模、地方企業に拡がるデジタルシフト

MZ編集部:ウエディング業界において、デジタルマーケティングの拡がりを実感していますか?

大竹氏ウエディング業界には中小規模、地元密着型の企業が多いですが、こういった企業がネット広告をスタートするには、今がいいタイミングだと考えているんです。

MZ編集部:いいタイミングとは……何か良い皮切りになることがあったのでしょうか?

大竹氏ネット広告自体は、日本では約20年前に誕生しました。今ではその市場規模は1.3兆円を超えて、2020年までにはテレビ広告に追いつくのではないか?といわれています。 

 そんな中、今年7月にオプトさんの子会社で、中小規模・地方企業を専門に支援するソウルドアウトが上場しました。これは、ネット広告20年の歴史の中でようやく、ビジネス規模の大きいトップ群だけでなく、中小企業もネット広告の出稿主としてフォーカスされ始めた兆しだと、我々も非常に注目しています。

 またGoogleをはじめ、大手プラットフォーマーも中小規模、地方企業のネット広告活用を推進するプログラムを用意し始めています。だから中小規模、地方企業がネット広告に踏み出すには、今がいいタイミングなんです

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/09/12 15:52 https://markezine.jp/article/detail/26994

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